こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
今月2018年12月にpaypayは100億円あげちゃうキャンペーンをしていましたが、
来年2019年3月末までの予定が、10日ほどで100億円に達して終了する事態になるほど
一部で盛り上がりました。
私もこの機会に1度paypayを利用しました。
ただ、まだ使えるお店が少なくて、2度目はなかなか使えないでいます。
日本国内で実際に利用したという人はごく一握りだったのではないでしょうか。
今後、paypayはどのようにしてユーザにリピートして使ってもらえるようにするのでしょうか?
本日は、そのあたりを考えてみたいと思います。
私がpaypayのマーケティング担当者なら、
100億円あげちゃうキャンペーンの第2弾をやります。
さらにいうと、第4弾までやります。
人は、1回使っても習慣化しませんが、
4回使うと、だいぶ習慣化するからです。
習慣化するまでやります。
1月に第2弾です。
12月は上限が5万円分でしたので、10日で100億円に到達しましたが、
5万円でなくても、1/10の5000円でも十分に人は動きます。
もっというと、1000円でも十分です。
そこで、1月は還元の上限を5000円とした100億円あげちゃうキャンペーン、
2月は2000円を上限、3月は1000円を上限とした100億円あげちゃうキャンペーンです。
合計400億円かかるので非現実的に見えますが、
ソフトバンクなら、お金の勘定は豆腐の勘定(「丁」つまり「兆」円単位)と言っている人が代表をつとめている会社ですから、
初期投資・マーケティング費用として、ここまでは期待したいところです。
第1弾の12月は、最低でも20万人(100億円/5万円☓20万人)が利用して100億円でしたが、
第2弾の1月は、5000円☓200万人〜、
第3弾の2月は、2000円☓500万人〜、
第4弾の3月は、1000円☓1000万人〜と、上限を減らしながら、多くの人に使ってもらうようにします。
キャズムで言うと、12月の20万人はイノベーター上位2.5%の消費者
1月、2月の200万人〜500万人は、アーリーアダプター
3月でアーリーマジョリティに達し、キャズムを超えていきます。
さらに、12月は、TwitterやFacebookなどのSNSでも100億円あげちゃうキャンペーンに関する投稿が多かったので、
イノベーターのよる宣伝効果がありました。
12月は、話題性をさらったので、意味がありました。
1月以降は、実を取る施策です。
アーリーマジョリティやレイトマジョリティを獲得するには、
クチコミが強力ですね。
イノベーターは、何もしなくても情報を拾ってくる人たちですが、
アーリーマジョリティやレイトマジョリティは、自分では動きません。
周りが使い始めてやっと腰を上げます。
そこで、まだ使ったことなのない友達紹介で、友達にも自分にも500円分を付与という施策も同時に実施していきます。
ざっと400億円以上かかるので、上記の施策をするとは考えにくいですが、
さまざまなところで記事になったり、話題になったり、ちょっと使ってみようかなというユーザが増えることで、
QRコード決済が、一気に利用の幅を広げていくようになると思います。
関連記事:LINE payとPayPayどちらのマーケティング活動が効果的か?
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
フォーブスで、世界一稼ぐYouTuberのランキングが発表されました。
1位 ライアン(Ryan ToysReview)/2200万ドル
2位 ジェイク・ポール/2150万ドル
3位 デュード・パーフェクト/2000万ドル
4位 ダニエル・ミドルトン(DanTDM)/1850万ドル
5位 ジェフリー・スター/1800万ドル
6位 マーク・フィシュバーク(Markiplier)/1750万ドル
7位 エヴァン・フォン(VanossGaming)/1700万ドル
8位 ショーン・マクローリン(Jacksepticeye)/1600万ドル
9位 フェリックス・シェルベリ(PewDiePie)/1550万ドル
10位 ローガン・ポール/1450万ドル
(ランキング出典:フォーブス「年収25億円の7歳児、世界で最も稼ぐユーチューバーに」)
世界一稼ぐYouTuberは、25億円稼いでいて、
小学1年生のライアン君(アメリカ)だったというニュースです。
いろいろと桁違いの衝撃的なニュースですが、
これをうけて、先日、RKB毎日放送のラジオ番組にて、
世界一稼ぐYouTuberついてのインタビューを受けました。
RKBは福岡でおなじみのテレビ局・ラジオ局ですね。
私が出演したのは、RKBラジオの『仲谷一志・下田文代のよなおし堂』という番組です。
カティサークのこのWEBサイトの問い合わせから連絡があり、
ニュース性の高い情報のため、いきなり当日の収録でした。
番組中に生電話で出演をするように依頼されたのですが、
私は生放送中に別件が入っていたため、数時間早く、電話で収録となりました。
ただ、いきなり受け答えするのではなく、
私は、取材を受ける時は、想定の質問に対して答えを書いておきます。
今回、用意した想定の回答部分を下記にシェアします。
◆どうしてユーチューバーは稼げるのか?
→主にYouTube内の広告と、スポンサーからの収入です
◆ユーチューバーの収入の仕組みは?
→広告収入は、動画を再生する直前や中に挿入される広告になります。
よくみていると、スキップできる広告と、スキップできない広告があります。
スキップすると、広告収入は得られません。
スキップせずに最後までみられると、広告収入になります。
◆では、なぜYouTuberは、広告をスキップできない広告にしないのでしょうか?
広告をスキップできなければ、広告収入になるのに。
→スキップできない設定にすると、動画を見ないユーザが増えます。
本編を見る前から、いきなり離脱するんですね。
ですので、YouTuberの本心としては、広告をスキップできない設定にしたいのですが、
なかなかできないというのが本音です。
◆ライアン君は、広告をスキップできない設定のようですね?
そうなんです。
人気YouTuberとなると話は別です。
チャンネル登録者数が多い(1734万人)と、圧倒的な数のファンがいますから、
はじめに広告が流れても、本編をみてくれるという自信があるんですね。
ちなみに、私は大学でデジタルマーケティングの講師をしていのですが、
大学生にこの説明をすると、お気に入りのYouTuberがいる大学生は、
こんど動画を見る時は、いつもは広告をスキップするけれど、あえてスキップしないで見てみますと言っていた学生もいました。
◆スポンサーからの収入とはどういうものですか?
たとえば、ライアン君の場合は、おもちゃメーカーとのタイアップになります。
おもちゃを提供してもらい、箱を開けるところからレビューします。
子供ならではで、屈託のなく表情が豊かなので、そういったところが好かれる要因だと思います。
◆好まれる動画の傾向は?
→主に「アンボクシング(unboxing)」と「ゲーム実況」です。
アンボクシングとは、ボックスを開けるという意味で、おもちゃを開けて、遊ぶ動画です。
視聴者も新しいものを求めていますし、スポンサーも付きやすいですし、人気のコンテンツです。
→「ゲーム実況」は、ゲームをしているところをYouTube動画にして流すものです。
◆ゲーム実況がコンテンツになるんですね?
→たとえば、サッカーをして楽しむ人もいますが、Jリーグやワールドカップサッカーをみて楽しむ人もいます。
今は、ゲームを自分でして楽しむ人だけでなく、eスポーツに代表されるように、ゲームをしている動画を楽しむというコンテンツができてきています。
ちなみに、私にも小さな子供がいるのですが、YouTubeが大好きで、YouTubeを見ようとします。
◆子供のYouTuberが日本にもいるんですね?
→大人はあまり知らないのですが、日本にも子供YouTuberが多数いて、
うちの子供も子供YouTuberのチャンネルを見ています。
とくに、アンボクシング系の動画に夢中で、クリスマスプレゼントは、
そこで紹介されていたものに、すでに決まりました。
どっぷり、スポンサーの目論見通りというというところです。
◆子供にYouTubeは良い面も悪い面もありそうですね?
→たしかに、最近ですと、ハロウィン動画などで、少々刺激の強い動画もありました。
普通のYouTubeアプリですと、さまざまな動画が出てきますので、
「YouTubeキッズ」というアプリですと、安心でおすすめです。
◆これからのユーチューブの展望は?
→YouTubeは、2005年にできまして、もう10年以上がたちます。
はじめはテレビ番組を録画したものなど違法コンテンツも多かったですし、
インターネットの回線も遅かったのですが、
ここ何年かで急速にブロードバンドも広がり、
5年ほど前から、YouTuberという、オリジナルのコンテンツを公開する人が増えてきました。
また、スマートフォンの普及もYouTubeの視聴者増を後押ししました。
YouTubeの良いところは、世界最大のプラットフォームであり、
様々な人が見たい動画があるということです。
最近、特に広告が多いですが、広告を嫌う人向けに、月額制でお金を払うと広告がなくなるサービスもはじまりました。
今後も、拡大を続けていくと思います。
・・・・・・
用意したことはここまでで、電話収録自体は10分程度でした。
用意した文章で、話したところと話さなかったところがありましたが、
私は、ものごとは準備が9割だと思っていますので、個人的には準備は必須だと思います。
radikoで録音していてもらおうとしたら、エリア外ということでできませんでした。
RKBの担当ディレクターさんに連絡したら、後日CDにして送ってくれるとのことでした。
後日送られてくる音源が届きましたら、どんな風に放送されたか聞いてみたいと思います。
最近、YouTubeに関する取材が多く、一昨日もライアン君とは別テーマでダイヤモンド・オンラインからの取材を受けました。
その話などもまた、このブログで紹介してみたいと思います。
(↑ クラビのバンサイナイ リゾート)
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
前回、5つ星ホテルのデュシタニ クラビリゾートを取り上げました。
5つ星ホテルの宿泊体験が良いというのはある意味で当たり前です。
今回取り上げるのは、4つ星ホテルながら、
(5つ星ホテルを退けて)トリップアドバイザーでエリア1位を取ったホテルが
なぜ1位を獲り得たのか?
について書いてみたいと思います。
まず、トリップアドバイザーの評価システムについてですが、
実際に宿泊した人が感じる、実質的な価値に基づいているということです。
旅慣れている人からのレビューが多いため、
ホテル体験と価格とのバランスが良いホテル、
コストパフォーマンスが優れたホテルは評価が高くなる傾向があります。
そういう意味では、5つ星ホテルは、期待値がそもそも高いだけに、
滞在時にそれを上回る体験を提供するのは至難の業です。
それに対して、4つ星ホテルは、期待値が5つ星ホテルほど高くなく、
価格もこなれているため、トリップアドバイザーでの顧客満足度が高くなる傾向があります。
(↑ 熱帯の植物のトンネルを超えて行ったところにコテージが現れる)
そんな前提がある中で、
バンサイナイ(ban sainai)は、施設・設備は5つ星ホテルではないですが、
それでも、期待を上回るホテルであったと思います。
下記はそのポイントです。
・クラビ独特の切り立った岸壁がきれいにみられるロケーション
・客室は全てコテージで独立している
・客室が広い(客室によるが120平米以上)
・池の上にバルコニーがあるなど特徴的なコテージもある
・よく手入れされた植栽・花
・サステナビリティを中心的価値に置いたホテル
サステナビリティというところが、このホテルを魅力的なものにしています。
たとえば、
・連泊のときにタオル、シーツを過剰に交換しない
・シャンプー・ボディソープは、追加できるリフィル式
・朝食のビュッフェと、オーダーのバランス
・太陽光発電による夜間の照明
・ナチュラルな芳香(レモングラスをそのまま切ったもの)
・リユースのミネラルウォーターボトル
・使い捨てではないリユースできる室内履き
( ↑ 朝食でオーダーした熱々のロティ )
朝食のビュッフェは、数多くの種類のパンやチーズ、ヨーグルトのようなものは好きなように取ります。
それで、あとのメインは注文方式です。
これは、熱々が食べられますし、注文したものは基本的に残さず食べますので、無駄にならないですね。
ビュッフェ形式は、大きなホテルですと、たしかに無駄になりにくいですが、
バンサイナイ程度の大きさの中規模のブテックホテルですと、
ビュッフェ形式では多く作りすぎたものは、取られずに余ってしまい、毎日廃棄がでてしまいます。
そういう意味でも、宿泊客にとっても作りたてが食べられて、廃棄も少なく、とても理にかなっています。
また、庭の照明は、太陽光発電でした。
部屋に入った時にレモングラスのやわらかな香りがしたのですが、
芳香剤は使わず、レモングラスを切ったものを利用していました。
さらに、宿泊客用にミネラルウォーターが客室に用意されているのですが、
通常、500mlのペットボトルですね。
これは、5つ星ホテルでも、どこでもペットボトルです。
私が泊まった中では、はじめて、ガラス瓶のボトルでした。
これもガラス瓶は捨てずにリユースをするためです。
さらに言うと、客室に
「Save the world」という紙があり、過剰な消費を抑制する
ホテルとしてできることがさりげなく書かれています。
コトラーでいうと、マーケティング3.0的な価値観です。
大型ホテルではなく、宿泊客1人1人に手が届くブティックホテルだからできることかもしれませんが、
規模が小さくてもこういう戦い方をすることで、
宿泊客に支持され、人気のホテルになり、クラビで1位を獲得できるということを体現しています。
その上で、トリップアドバイザーに投稿するように促す紙が挟まっています。
トリップアドバイザーに投稿しやすいようにQRコード付きです。
ホテルでの体験が最も重要ですが、ホテルの方向性の表明と、WEBへの口コミの誘発もうまく調和させることで、評価を高めるということが可能だということを示しています。
観光デジタルマーケティング、次回は、レストラン編の予定です。
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
本日は、観光デジタルマーケティングの9回目、旅中のホテル編です。
第6回目の時に旅前の段階で、どのようにしてトリップアドバイザーなどのWEBサービスで、
ホテルを選ぶことについて書きましたので、今回はその続きです。
一例として、タイのクラビの5つ星ホテルと、4つ星ホテルについて取り上げます。
デュシタニ クラビ ビーチリゾート(Dusit Thani Krabi Beach Resort)というホテル(5つ星)と、
バンサイナイ リゾート(Ban Sainai Resort)というホテル(4つ星)です。
ホテルは、嗜好品なので、泊まる人の属性によって、良し悪しに大きな違いが出てきます。
バックパッカーであれば、そもそもホテルに滞在するのは寝に帰る程度のため、
価格が安ければ、どのようなホテルでもかまわないというケースもあると思います。
それに対して、40代のファミリーで小さな子連れの場合は、
逆に、ホテルからあまり出ずに、ホテルでの滞在が長くなるため、
レストランやアメニティが充実していて、キッズルームがあるホテルが良いなど、
ホテルに求めるものが増えてくる傾向があります。
そういう意味で、デュシタニ クラビ ビーチリゾート(Dusit Thani Krabi Beach Resort)は、
非の打ち所がないホテルでした。
敷地が広いため、チェックインをした受付棟から宿泊棟へ200〜300メートルくらいの距離を、
ゴルフ場にあるようなカートに乗せて運んでくれます。
宿泊棟からプールへ行く場合も、距離にして200メートルくらいなのですが、
部屋の電話で呼ぶとカートが来てくれて、運んでくれます。
たった200メートルの距離なので、歩いても良いのですが、
東南アジアの強い日差しの下ですと、短い距離であっても運んでもらえるのはとても楽です。
私が宿泊したときには、50代以上の主に欧米系の宿泊客が半分以上でしたので、
これは、体力が落ちてきた人にとって、とても便利なサービスといえます。
また、プールには、バーがあって、
プールに浸かりながら、バーカウンターでビールを飲むなどといった
まさにリゾート気分が味わえるようなサービスもあります。
ホテルから直結したビーチもあり、
宿泊客の他の一般客はほぼいないため、ゆったりと過ごせるといったメリットもあります。
こういった5つ星ホテルの場合、
トリップアドバイザーなどでの評価も高いのはわかるのですが、
4つ星ホテルでもトリップアドバイザーで1位となったホテルは、
さまざまな理由がありました。
その要因とは、何でしょうか?
次回は、4つ星ホテルのバンサイナイ リゾート(Ban Sainai Resort)というホテルについて書いてみたいと思います。
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
マイナビクリエイターにて11/22(木)に開催される、
「転職活動に必ず役立つ!Web・ゲーム業界向けキャリア形成講座」に登壇します。
この講座は、2017年から年間数回程度実施しています。
前回は8月にありました。
内容は、毎回少しずつアップデートしつつ、基本的には同じです。
1回完結のワークショップ形式のセミナーです。
にもかかわらず、昨年受講して、もう一度参加される人などもいらっしゃいます。
何度も参加したいと思っていただけるセミナーということで、
講師冥利に尽きる部分はあるのですが、
反面、内容が同じセミナーのため、いくら内容をアップデートしているといっても、
当然のことながら、同じ内容を話す部分があります。
それでも、なにか1つでも新しいことを掴んでいこうとする参加者の方なのですね。
20代〜30代前半くらいの人がメインなのですが、向上心があって、素晴らしいと思います。
私の話のコアな部分は変わりませんが(変わってはいけませんが)、
ワークショップの方は、毎回参加者が変わるので、ディスカッションの内容や
最後の各参加者の発表も変化に富んでいます。
そういう意味では、2度、3度と受講しても、毎回違う内容と言えそうです。
そんなキャリア形成講座が11月22日(木)19:30〜21:30に新宿西口のLタワー27階のマイナビクリエイターにてあります。
Web・ゲームIT業界という縛りはありますが、この業界で働きたいということでしたらウエルカムです。
無料の講座ということもありますので、お気軽に。
また、20代くらいでキャリア形成に悩んでいる人を知っていたら、どうぞお勧め下さい。
講座情報や参加申し込みは、こちらのマイナビクリエイターのサイトから詳細を見られますので、ご確認ください。
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
航空機も、ファーストクラスやビジネスクラスですと、旅の印象も大きく変わると思います。
ファーストクラスで座席がフルフラットになれば、
ベッドのように心地よく眠りにつくこともできます。
個人的に、海外渡航は、ほぼエコノミークラスですので、
座席もフルフラットからは程遠く、なかなか普通です。
ただ、航空機が最新ですと、エコノミークラスであっても空間が広めです。
横幅や前後の座席間はほぼ変わらないのかもしれませんが、
天井が高く、それだけで広く感じるから不思議です。
たとえば、過去、ドバイへのフライトで、エアバス380に搭乗したときには、
大型の機体ということもあり、天井が高く開放感があり、
エコノミークラスであっても席がゆったりしていて、
USB充電の電源などの装備が整っていて快適でした。
クラスが同じでも、航空会社や機体によって大きく違いますね。
今回は、タイ航空での渡航だったのですが、
エコノミークラスであっても、当然ながら各座席にスクリーンがあり、映画などのサービスがあります。
逆に、印象深いのは、デルタ航空です。
昨年2017年に、デルタ航空の機体に搭乗したところ、
各座席にスクリーンがありませんでした。
映画が見られないのではないかと思い落胆しました。
2017年時点で各座席にスクリーンが無い機体は珍しいからですね。
そう思ったのは、私だけではなかったようで、
通路を挟んで隣りに座っていた、外国人の男性が、
スクリーンが無いのに気づくやいやな「つまらないフライト(boring flight)」と言って、
すぐにふて寝していました。
映画などのスクリーンによる機内サービスが無いと思ったのですね。
実は、デルタ航空では、座席にスクリーンは無いものの、
Wi-Fiが通じていて、自分のスマホを使って、映画を自由に見られるという仕様でした。
まずは、専用のアプリをダウンロードします。
そこから映画ソフトを自由に選んで見られます。
映画などのソフトはデルタ航空が準備していて
自分のスマホやタブレットを使って、自由に見てねということです。
各座席にスクリーンが無いことは、航空会社にとっては、余分な設備を削減できます。
スマホを持っていない人はほぼいないという時代背景ですので、
機内Wi-Fiでソフトのみを提供する、これは理にかなっているとも言えそうです。
次回は、観光デジタルマーケティングのホテル編に入ります。
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
今回から、「旅中」へと進んでいきます。
「旅中」は、実際の旅行中ということですね。
本日は、空港編です。
デジタル化により、ほぼ全ての業界が恩恵を受けていますが、空港もその1つです。
たとえば、20年前に自由旅行で、海外旅行をしたことがある人はわかると思いますが、
航空券を発行するのに、2度旅行会社へ向かう必要がありました。
1度目は予約、2度目は発券されたチケットの受け取りです。
現在は、国際線であっても、
WEBからチケットを予約すると、チケット自体がなく、
メールでお知らせが来て、そのメールをプリントアウトするか、空港のカウンターで見せるだけでOKと手軽になりました。
つまり、旅行会社のカウンターへ行く手間が不要になりました。
また、国内線では、空港のゲートでスマホのアプリでQRコードをかざすだけの、
チケットレスで搭乗ができて快適です。
さらに、羽田空港などでは、スーツケースなどの荷物を自分で預けられる自動サービスもあり、
省人化も進んでいます。
それだけではありません。
航空会社のスマホのアプリの良いところは、
運行スケジュールに遅延があった場合に、リアルタイムにメールでお知らせをしてくれることです。
これであれば、空港で自分で運行スケジュールのモニターをみて、
遅延を確認しなければならないというような手間がありません。
実際、羽田空港にいる時に、
これから北海道へのフライトというタイミングで、
「飛行機が1時間遅れます」という連絡がメールで届きました。
それであれば、食事をしようということで、空港内のレストランで食事をしていたら、
また、「30分遅れます」という連絡が。
合計1時間半あれば、急いで出る必要がなく、空港のレストランでゆっくりできました。
これは、とても便利ですね。
デジタルで連絡が来ることで、不要な移動のロス(時間と体力)が防げますので、
遅れは嫌なものですが、それを緩和してくれます。
待ち時間についても、
空港の待合室には、スマートフォンやパソコンを充電できるコンセントが標準装備されています。
さらに、ここ数年で、小さな子どもたち向けに、キッズコーナーが充実してきました。
上の写真のように、床にプロジェクターがあり、投影された箇所を歩くと、花が咲いていくという、
インタラクティブなアートのようでした。
まるで、お台場のチームラボ ボーダーレスの簡易版のような。
子供も面白がって遊んでいて、搭乗までの待ち時間がまったく苦になりませんでした。
このような先端の技術を空港で見せることは、
日本の先進的なテクノロジーを国内外の人に紹介することにもなるので良いですね。
こうしてみると、シンガポールのチャンギ空港もそうですが、
さながら最新のテクノロジーやアートの展示会のようです。
その国へ訪れる人は、空港を利用する人がほとんどだということを考えると、
デジタルを活用することで、スムーズに人を誘導できるだけでなく、
省人化できる上に、人に楽しみも提供できてと、実によく考えられていますね。
次回は、旅中のフライト編の予定です。
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
本日は、観光デジタルマーケティング編の6回目です。
はじめて行く渡航先の場合、何を信頼してホテルを予約しますか?
たとえば、信頼できる友人が、実際に泊まっていて、おすすめしてくれたら良いのですが、
そんな都合の良いことは多々あるわけではなく、友人の個人的な1体験でしかありません。
そこで、広告よりは信頼に足るという理由で、
多くの人が宿泊をした口コミを参考にすることがあるでしょう。
そのプラットフォームの1つが、トリップアドバイザーです。
5つ星のホテルであれば、もちろん一定程度以上のサービスが担保されていますが、
たとえば、4つ星でも5つ星レベルのサービスが提供されている場合があります。
また、その分価格もお手頃で、コストパフォーマンスの良いホテルというわけです。
トリップアドバイザーの評価はユーザからの評価なので、
そんなコスパのよいホテルを探せることが多く、有用です。
近年、このユーザからの評価を逆手に取ってヤラセの投稿をするということはあります。
少々横道にそれますが、
たとえば、アマゾンでは、なんだかヤラセっぽい、星5つの投稿に気づいている人もいると思います。
あからさまな場合は、運営側のアマゾンから削除される傾向にありますが、まだありますね。
やはり口コミが1件もないよりも、ヤラセでも1件でもあったほうが信頼感は上がるため、
いたちごっことなっている部分はあります。
1件でも口コミが入っていると、それにつられて、口コミが入ることもありますし、
口コミを見た人が、購入することで、さらにまた口コミがはいるということもあります。
さて、今回、タイのクラビでは、トリップアドバイザーを活用して、
評価の良いホテルを選びました。
2泊ずつ、2つのホテルに泊まったのですが、1つは5つ星ホテル、もう1つは4つ星ホテルです。
4つ星ホテルだけれども評価が高い、地域で1位のホテルにしました。
デュシタニ クラビ ビーチリゾート(Dusit Thani Krabi Beach Resort)というホテルと、
バンサイナイ リゾート(Ban Sainai Resort)というホテルでした。
旅前の楽しみといえば、旅程を考えることと、ホテル選びという人も多いのではないでしょうか。
私も、旅前のホテルをどこにするかは、とても気にします。
大学生の頃のバックパッカー時代には、ホテルは寝るだけですので安宿でよかったのですが、
それから20年も経って小さな子供のいる家族でとなると、
ホテルに滞在する時間が長いため、ホテルによって旅の印象が大きく変わるのですね。
5つ星のデュシタニは、良くて当たり前ですので、おいておいても、
4つ星ながら評価の高いバンサイナイは、フィロソフィーや、経営努力が随所に感じられるホテルでした。
考え抜かれている部分を感じ取ってきましたので、
その結果がどうだったかは、またこのシリーズのブログで書いてみたいと思います。
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
( ↑ タイ南部のクラビにて )
本日は、シリーズでお伝えしている観光デジタルマーケティングの5回目です。
今回のテーマは、「そもそも、海外渡航先をどうやって決めるか?」
あなたは、海外旅行するときに、行き先をどうやって決めていますか?
たとえば、、、
・テレビでポルトガル特集をしていて、行きたくなった。
・Facebookで友人がベトナムのダナンのリゾートホテルでのんびりしている写真をみて、自分も行こうと思った。
・友人とカフェでお茶をしていて、週末に行った台湾の話を聞いて、早速航空券を予約した。
・大学の講義で、教員が思い出深いイギリスの話をしていて、夏休みにロンドンに行く決意をした。
・親にハワイ旅行に行くんだけど、一緒に行かないかと誘われた。
などなど、海外旅行にいざなわれる動機は人それぞれだと思います。
ただ1つ言えることは、なにかきっかけがあるはずなんです。
知らない国には、行きようがないということです。
たとえば、エルサルバドルがどこにあるか知らない人は、
そもそも行きたいとは思わないでしょう。
海外旅行のきっかけはさまざまありますが、
近年では、WEBによってもたらされることも増えてきました。
海外旅行となると、仕事をしている人であれば、休暇を取ったり、
渡航費も必要ですので、実際に行くまでには、いくつものハードルがあります。
はじめのきっかけは、テレビやWEBの記事だったとしても、
その後に、SNSで友人が、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズのインフィニティプールの写真をアップしていたら、
行ってみたいと思う人もいるでしょう。
きっかけは、なにか1回とは限らずに、複数回、接触することによって、
行ってみたい気持ちが蓄積していきます。
はじめは受動的に見ていた情報でも、
行きたい気持ちが強くなってくると、自分で検索するようになります。
ここまでが「AISAS」のうち、「AIS」までの流れですね。
検索すると、インターネット上には膨大な情報がありますから、
イメージがより具体的になってきます。
そして、実際に海外旅行をするようになります。
海外旅行先のホテルやレストランの情報を調べるときに、どのWEBサイトを使いますか?
海外旅行であれば、私はあるときから圧倒的にトリップアドバイザーになりました。
4Travelというサービスもあるのですが、
日本のサービスなので、日本人には良いです。
このブログを読まれている方の中にも、そういえば、海外旅行に行く前に、
トリップアドバイザーをチェックすることが多くなったなぁと思われている方も少なくないのではないでしょうか。
トリップアドバイザーは、世界的なサービスなので、情報が膨大です。
また、ランキング形式でホテルやレストランが紹介されているため、
ホテルやレストランを決めるときに便利です。
トリップアドバイザーは、ユーザの評価によってランキングが決められているのがポイントです。
そのランキングによって、ホテルやレストランの売上は大きく影響を受けていると考えられます。
その意味で評価経済ともいえます。
次回は、評価経済としてのトリップアドバイザーについて書いてみたいと思います。
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
本日も前回に引き続き、休日的な話題です。
毎年1回受けている健康診断なのですが、
40才を超えてくると、少しずつ、いろいろと不具合が出てきます。
数値が基準値よりも悪くなってくるのですね。
あまり真剣に考えたことがなかったのですが、
ここ数年、コレステロール値が高く、健康診断上の異常値となっていたため
なんとかしなくてはいけないと思っていました。
ただ、投薬を受けるのは、少し抵抗がありました。
それで、大学生の時は健康でしたので、
大学時の体重に戻せば数値も改善するのではないかということで、ダイエットをはじめました。
ダイエット方法は、単純に腹7分です。
腹7分ですが、朝、昼、夜をそれぞれ腹7分にしたら、
朝☓0.7+昼☓0.7+夜☓0.7=約1食分が減るという計算になります。
食事は抜かずに、1日トータルで1食分のカロリー摂取を抑えられます。
何も無理しないダイエットです。
コツは、腹5分だと厳しすぎて続かないし、
逆に腹9分だと効果が薄いということです。
このようにして、健康診断を受けたところ、
あらゆる数値が改善していました。
特に、コレステロールの値は、総コレステロール値と中性脂肪が減っただけでなく、
善玉コレステロールが増えて、悪玉が減り、質も改善しました。
今回の健康診断を受けての、来年への改善点ですが、
異常値が正常の範囲へ戻りつつあるという傾向はありますが、
まだまだ途上ということです。
また、摂取する食べ物を単純に腹7分にするだけでなく、
野菜やミネラルを多く摂ることを実施していきたいと思います。
それでも、単純に標準体重の範囲内で、体重を減らすだけで、
健康診断の数値も目に見えて改善し、健康になることは確かだと言えそうです。