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PayPayのマーケティング戦略を考える

2018年12月21日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

今月2018年12月にpaypayは100億円あげちゃうキャンペーンをしていましたが、
来年2019年3月末までの予定が、10日ほどで100億円に達して終了する事態になるほど
一部で盛り上がりました。

私もこの機会に1度paypayを利用しました。
ただ、まだ使えるお店が少なくて、2度目はなかなか使えないでいます。

日本国内で実際に利用したという人はごく一握りだったのではないでしょうか。

今後、paypayはどのようにしてユーザにリピートして使ってもらえるようにするのでしょうか?

本日は、そのあたりを考えてみたいと思います。

私がpaypayのマーケティング担当者なら、
100億円あげちゃうキャンペーンの第2弾をやります。

さらにいうと、第4弾までやります。

人は、1回使っても習慣化しませんが、
4回使うと、だいぶ習慣化するからです。
習慣化するまでやります。

1月に第2弾です。
12月は上限が5万円分でしたので、10日で100億円に到達しましたが、
5万円でなくても、1/10の5000円でも十分に人は動きます。
もっというと、1000円でも十分です。

そこで、1月は還元の上限を5000円とした100億円あげちゃうキャンペーン、
2月は2000円を上限、3月は1000円を上限とした100億円あげちゃうキャンペーンです。

合計400億円かかるので非現実的に見えますが、
ソフトバンクなら、お金の勘定は豆腐の勘定(「丁」つまり「兆」円単位)と言っている人が代表をつとめている会社ですから、
初期投資・マーケティング費用として、ここまでは期待したいところです。

第1弾の12月は、最低でも20万人(100億円/5万円☓20万人)が利用して100億円でしたが、
第2弾の1月は、5000円☓200万人〜、
第3弾の2月は、2000円☓500万人〜、
第4弾の3月は、1000円☓1000万人〜と、上限を減らしながら、多くの人に使ってもらうようにします。

キャズムで言うと、12月の20万人はイノベーター上位2.5%の消費者
1月、2月の200万人〜500万人は、アーリーアダプター
3月でアーリーマジョリティに達し、キャズムを超えていきます。

さらに、12月は、TwitterやFacebookなどのSNSでも100億円あげちゃうキャンペーンに関する投稿が多かったので、
イノベーターのよる宣伝効果がありました。

12月は、話題性をさらったので、意味がありました。
1月以降は、実を取る施策です。

アーリーマジョリティやレイトマジョリティを獲得するには、
クチコミが強力ですね。

イノベーターは、何もしなくても情報を拾ってくる人たちですが、
アーリーマジョリティやレイトマジョリティは、自分では動きません。
周りが使い始めてやっと腰を上げます。

そこで、まだ使ったことなのない友達紹介で、友達にも自分にも500円分を付与という施策も同時に実施していきます。

ざっと400億円以上かかるので、上記の施策をするとは考えにくいですが、
さまざまなところで記事になったり、話題になったり、ちょっと使ってみようかなというユーザが増えることで、
QRコード決済が、一気に利用の幅を広げていくようになると思います。

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