こんにちは、押切孝雄です。
研究者にとって重要なことがいくつかありますが、
その1つは論文を書くことです。
論文には2通りあり、査読付きの論文と査読なしの論文があります。
その違いや査読付き論文の書き方とはどのようなものでしょうか?
個人的に、この1年間は論文に向き合った1年間でした。
今年度は、論文を3本書きました。
2本は単著(査読なし)です。
1本は査読付き論文で共著です。
査読のつかない論文は自分で思うように書いていきます。
自分でこれなら研究者として恥ずかしくないと書ききったところで提出となります。
査読のない論文については、リジェクトされることなく提出となります。
それに対して査読付き論文は論文を審査に出してからがポイントです。
査読付き論文は、複数名の査読者からの審査をうけるということです。
学会誌に掲載されることになりますので、
査読者が複数人(おおよそ3人くらい)ついて査読されます。
ちなみに査読は通常「ブラインド」で行われますので、
論文を書く人も査読者もお互いのことを知りません。
論文を書く人は名前を伏せて書きます。
また論文を書いた人も誰が査読者なのか分かりません。
このようにして論文が査読されます。
そして、その論文が詳細に読まれ、さまざまなポイントを指摘されます。
査読に出してすんなり通ると言う事は稀で、
多くの場合、指摘されて戻ってきます。
共著で書いた私の経験でも、多くのポイントを指摘されました。
しかし、その指摘はリジェクトでなければ、ポジティブに捉えるべきです。
実際に、査読結果の内容を見ると、
「こういう切り口があったのか!」
と論文執筆者自身が気づかなかったような点を指摘いただけることが多々あります。
(まさに、今回がそれでした)
そして、執筆陣は、その指摘されたポイントについて一つ一つ対応していくことになります。
今回共著でしたので3人で分担して書いていきました。
論文の内容に対する指摘だけでなく、
今回は英語で書いた論文だったため、英語の語法に関するポイントも指摘されました。
詳細に指摘いただいたため、
査読の先生方は、我々の論文をここまでしっかり読み込んでくれていて、
本当にしっかり見てくれてるというのが率直な感想です。
査読を受けるという事は
ジャーナル誌に載るレベルまで論文の完成度を高めるということです。
実際には、その前のプロセスで査読結果が戻ってくると直しが多いので心理的にはきついです。
ただ、リジェクトされたわけではありません。
誠実に向き合って、直していけばいいのです。
1人だったらうちのめされていたと思いますが、
今回の論文は3人の共著だったため、
他の2人が、経験の豊富な先生方でありましたし、
1つ1つ丁寧さを心がけて修正し、鼓舞しあって乗り切ることができました。
査読付き論文で大変な思いをされている研究者の人も少なくないと思います。
ただ、それを乗り越えることは、少なからず良い経験となります。
そんな査読付き論文を、先日、ちょうど再提出し終えたところです。
社会的に意義のある研究を1つ1つ進めていきたいと思います。
こんにちは、押切孝雄です。
いかにパソコンやスマホ化が進んでも、
これまで、どうしても手書きした方が良いことがありました。
たとえば、アイデアを図で描く時に、パソコンやスマホだと描きづらく、
ノートに手描きすることがありました。
また、勉強していても、手で書いて覚えるために、ノートに書くといったこともあります。
私も、こういうことは紙のノートに書いてきました。
ただ、ノートはかさばりますし、数冊持つと重くて持ち歩きたくありません。
それが、あるタブレット用のアプリを使い始めて、考えが変わりました。
本日は、紙のノートが不要になる効率化させる方法について紹介します。
紙のノートが不要になるアプリがが、GoodNote 5です。
ノートアプリです。
Appleでダウンロードできるノートアプリでもっとも人気のある定番アプリですので、
利用している人も多いと思います。
ノートに手書きするのと同じように、
Appleペンシルなどを使って、iPadへ手書きをしていけます。
いくらでもノートを追加できますので、
何冊もノートを持ち歩く必要がありません。
また、紙のノートですと、1年前に書いたことを参照するためには、
そのノートを探す手間がかかりますが、
タブレットなら、1年前でも2年前でも書いたことを見直しやすいです。
これだけでも、非常に快適に感じます。
紙のノートではできないこともあります。
それは、書いた文字や図の大きさを変えることです。
これが、文字をあとから大きくしたり、小さくしたりが簡単にできます。
もちろん、範囲を選択して移動することもできます。
これまでは、iPadにはじめから入っているApple純正の「メモ」アプリを利用していましたが、
「GoodNote 5」は全く違います。
同じノートアプリですが、UI/UXに優れていて、
使い勝手がよく、これなら毎日使っていてストレスがないアプリなんですね。
ノート間の行き来も、ブラウザでタブを切り替えるようにして、
すぐに他のノートの直前まで開いていたページを開けるので、
時間が一瞬なんです。
こういった、こまかな使い勝手が本当に素晴らしいです。
個人的に、「Good note 5」を使いだす前は、
iPadを毎日持ち歩きつつ、時々使うという状況でしたが、
「GoodNote 5」を使いだしてからは、必ず毎日利用しています。
これまでのように複数の紙のノートを用途に応じて使い分けてきましたが、
それらを探す手間がありません。
iPadを開けば、これまでに手書きした情報がまとまって入っているという安心感と快適さが大きな要因です。
個人的には、毎日、日誌をタブレットに書いているのですが、
夜寝る前に日誌を書いて、朝起きて今日フォーカスすることを確認するという流れが
成果を産み出してくれていると思います。
また、勉強でGoodNote 5に書いて覚える場合でも、
昨日書いたことに戻りやすいため、振り返りや復習がしやすいです。
さらに、iPadで書いたことは、iPhoneに同期することが可能なので、
電車に乗っているときには、iPadは大きくて取り出しにくいため、
iPhoneで内容を確認するということもスムーズにできます。
1000円程度の有料のアプリではありますが、
買い切りで1回しかかかりません(サブスクリプションではありません)。
また、良い紙のノートを何冊か買っていったら、いつか1000円を超えていきます。
そういう点でも、活用すればするほど、お得なアプリといえます。
あけましておめでとうございます。
2022年に入りました。
コロナ禍ではありますが、
だからこそ、世界中でDXも進んだかと思います。
たとえば、仕事の会議も対面ではなくオンラインが普通となりましたし、
大学の講義もオンラインと対面のハイブリッド形式も当たり前となりました。
今年2022年にコロナを脱するか予断を許さない状況ではありますが、
コロナを克服したとしても、オンラインの良さは、さらに改良されて
仕事や教育の現場、そしてプライベートでも続いていきそうです。
すると、たとえば、10年後の2032年から見てみたら、
コロナ禍というのは、毎日マスクを強いられて大変な数年だったけれど、
オンライン化にとっては、意味のあることだったと振り返る事ができるかもしれません。
個人的には、2つ体得した良い習慣がありますので、シェアいたします。
1つ目、早起きの習慣です。
私の場合は、朝4時に起きる習慣を身に着けたことで、
さまざまなことがうまくいく実感を持てるようになりました。
英語の勉強であれ、大学の講義の準備であれ、論文の執筆であれ、
本の執筆であれ、朝の時間に集中してやってしまうと、結果を出しやすいことがわかりました。
これまでは、冬になると、4時おきが5時おきへと1時間遅くなることがありましたが、
あることがきっかけで4時おきが続いています。
それは、このブログでも何度かお伝えしている「みんチャレ」というアプリで、
仲間でシェアする習慣を続けているからです。
そして、2つ目は、飲酒を最小限化したことです。
これまで、週に数日程度、飲酒をしていましたが、
これを、一昨年の2020年に本の執筆をしていた時期に完全に飲まないようにしてみました。
すると、体調が良いですし、明らかに集中力が違います。
そこで、そこから、基本的にはお酒を飲まない生活を続けています。
ただ、完全に飲まないということではありません。
会食などでお酒が必要な場では、美味しく飲みます。
また、美味しい日本酒が手に入ったときにも美味しくいただきます。
ただ、現在、コロナ禍ということで、会食がほとんどありませんので、
過度に飲酒をすることもありません。
基本的には、お酒を買ってきて、家で飲むということはしないようにしています。
これだけで、睡眠の質も、生産性も上がります。
これは今年も続けていこうと思います。
ブログを読んでくださる方にとって、ご多幸の年でありますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。
こんにちは、押切孝雄です。
今年2021年が、あと数時間で終わろうとしています。
今年は戸板女子短期大学での専任教員の仕事も増えた1年でした。
コロナ禍での前期の週10コマは、なかなかタフなスケジュールでしたが、
逆に言えば、個人的にも得ることの多かった1年でした。
担当する科目も、WEBマーケティングだけでなく、
アルゴリズムとデータベース、情報リテラシー、ビジネス概論など、
情報系・ビジネス系の科目を中心に教えました。
そんな中で、論文を3本(うち1本は査読付き英語の共著、1本は年末年始で書き終わる)書けて、
グッと視野が広がりました。
さらに、今、来春に出る動画マーケティングの本の原稿を一通り書き終わり、
初校に取り組んでます。
これができたのも、この1年は毎朝4時起きで、8時くらいまでの4時間を有効に使ったからでした。
今振り返ってみると、やはり、コンスタントに4時に起きられたことが強かったと思います。
来年はもっと英語で論文を読み、着実に書いていき、
世界の研究者と切磋琢磨して、つながっていきたいと思います。
あっという間の2021年でしたが、2022年も4時起きを続けて、
一歩一歩積み重ねていきたいと思います。
こんにちは、押切孝雄です。
論文を書く大学の先生や大学院生などで、
大量に論文を読んでいる人は少なくないと思います。
多くの論文が、PDFで、WEBに公開されていますので、
プリントアウトして、バインダに保管している人も多いのではないでしょうか。
私も、プリントアウトして、
各テーマごとに分けて、保管していました。
先人の研究は実に面白く、プリントアウトする論文の数も増えていき、
すぐに50本、100本と増えていきました。
そして、自分の論文に取り組む段になって、
前に読んでいた、参考になるあの論文、どこいった?
となり、複数のバインダから、目当ての論文を探すということはよくあることです。
また、保管場所も大学の研究室と自宅などと、複数の保管場所があれば、
自宅で論文を書いている時に、
大学の研究室に保管してある論文を参照したいということもよくあることです。
それでは、再度、WEBからPDFをダウンロードすればよいかというと、
読んだ論文にペンで書き込みをしているため、
書き込みも含めて参照したいのですね。
したがって、WEBからPDFを再度ダウンロードすればよいという単純な話ではないのです。
という問題を抱えていたのですが、それを解決するツールがありました!
iPad用のアプリで、Liquid Textです。
このアプリは、PDFを左に表示しながら、
右の余白に、文章を抜き出したり、コピペしたり、
書き込みをしたりといったことが、直感的にできるのですね。
これまで、PDFを紙にプリントアウトしたものに書き込みをしていましたが、
これなら、同様のことがiPadで完結します。
もちろん、論文は100本でも、1000本でもiPadの容量の範囲でしたら、
入ります。
すると、iPadを持ち歩いていれば、仮に1000本だったとしても、iPadに入るだけの論文をいつでも携帯しているのと同じになります。
私は、iPadをいつでも持ち歩いていますので、
これで、論文へのアクセスが効率化しました。
Liquid Textは無料から使えます。
私の場合は、書き込みをしたかったため、有料バージョンを買いましたが、
無料でも十分な機能があると思います。
もうこれで、論文どこいった?
という、紙のファイルをバインダから探さなくてはならない状況から解放されます。
それで、今、論文を書いています。
今年度は単著で2本、共著でも数本進んでいます。
単著は1本書き終えて提出済み、もう1本の骨組み構成を検討しているところです。
「巨人の肩の上に立つ」ではないですが、先行研究は重要なのです。
先人の研究をよく読んで、それらを踏まえつつ、さらにそれを進展させられる研究をするために、
日本語や英語で書かれた論文を読んでいきます。
日本語の研究は数が限られていますが、英語の論文にアクセスすると一気に視野が広がります。
今書いているテーマなどは、またこのブログでもご紹介できたらと思っています。
こんにちは、押切孝雄です。
11月14日(日)にTOITA Fesがあります。
戸板女子短期大学の学園祭です。
コロナ禍ということで、昨年はオンラインでの開催だったのですが、
今年(2021年)は、リアルとオンライン両方での開催となります。
服飾芸術科の学生が、ウエディングの衣装から演出までを企画・実施する
「ブライズメイドコンテスト」や、WEGOと組んだファッションショーなど
女子短大らしいイベントが多くあります。
その中で、「食わず嫌い王決定戦」というイベントあります。
このイベントに私も出ることになっています。
服飾芸術科の丸山喬平先生との対決です。
丸山先生は、東京藝術大学大学院で彫刻を専攻された芸術系の先生です。
食わず嫌い王決定戦は、4品の中に、嫌いなものが1つあり、それを当てるというものです。
すでに、4品の選定が終わりました。
私は、国際コミュニケーション学科の教員ですので、
世界から食材を取り寄せました。
ちなみに、上の対決のバナーは、すべて学生がつくりました。
学生に、Adobe illustratorで作ったのかと聞いたところ、
「PowerPointでつくりました」とのこと。
なかなかデザインの表現力がありますね。
今年は、リアルとオンライン同時開催ということで、
YouTubeライブにて、オンラインでも視聴が可能のようです。
「食わず嫌い王決定戦」は15:10-15:50となっています。
視聴URLはこちらです。
まだ、お互いに相手の4品は知らされておらず、当日に知ることとなります。
ご都合よろしい方、ぜひ御覧ください。
こんにちは、押切孝雄です。
本を書きたいという人もいるのではないでしょうか。
私も今、本を書いています。
2008年に1冊目を出版してからすでに、何冊も書いていますので、
本を書き上げるメソッドが確立しています。
そこで、本日は、本を書く方法について紹介したいと思います。
現在書いている本は、動画のマーケティングに関するものなのですが、
出版社で企画が通る必要があります。
今回の場合は、すでにこれまで本を書いてきた実績があるため、
出版社側から知り合いを通してオファーがありました。
出版社の編集者さんは、日々企画を練っており、
そのテーマを書ける人を求めています。
今回、動画のマーケティングの本ということで、
これまで『YouTubeビジネス革命』(毎日新聞社)などの書籍で実績のある私にオファーがあったということです。
企画書を書く必要があります。
企画書の内容は、書籍の概要と、目次と執筆者のプロフィールです。
あと、サンプル原稿があると、話がはやくなります。
この中でも特に、目次が重要です。
目次(本の構成)が8割を決めるといっても過言ではありません。
書籍を書くときにも、この目次がバッチリ決まっていると、
書き出してもブレがなく、スムーズに書き進められます。
書籍の企画が通ると、次は、実際の執筆に入ります。
執筆期間は、私の場合は、数ヶ月程度です。
1文字1文字自分で書いていきます。
これが、かなり時間がかかるのですね。
今回の書籍の場合は、依頼自体は、桜の咲く前にあったのですが、
大学の講義で忙しくなるので、4月から7月までは手を付けられませんが良いですか?
と出版社へ聞いたところ、8月以降に執筆開始でかまわないとのことだったので、
受けることにしました。
そして、8月から執筆を開始して、8月に1章を書き上げ、
9月に2章を提出し、
現在、10月で3章を提出という段階に来ています。
大学は後期が始まっていますので、
執筆時間がほとんどありません。
原稿をいつ書くか?
ですが、私は、村上春樹メソッド(勝手に名付けました)で書いています。
小説家の村上春樹氏は、朝4時から執筆を開始して、午前中の10時まででその日の執筆を終えるそうなんです。
そこで、この方式をマネして、朝4時から書き始めるというのを前著『デジタルマーケティングの教室』(マイナビ出版)の時にやってみたのですね。
そうしたら、かなり良い具合で書き上げることができました。
というわけで、今回も村上春樹メソッドです。
(うまくいったことは続ける)
朝4時に起きて、6時くらいまでの2時間程度を執筆の時間に当てています。
その後は、いつもどおりに仕事をします。
本を書く時の悩み、それは、キーボードを打ち込むことで起こる腱鞘炎です。
2009年あたりに、年間3冊本を書いていた時に、
1冊10万文字くらいをキーボードに打ち込むということで、腱鞘炎になりました。
そこで、2014年あたりから、音声認識ソフトなどを活用して、
なるべく、キーボードを使わないようにして、文字入力をはじめました。
ここで重要なのが、企画書にあった目次です。
目次の通りに、文章を音声入力していきます。
2014年頃はまだまだ音声認識の精度が低かったのですが、
現在、2021年では、カタカナ語など以外は、ほとんど間違わないほどの認識精度となりました。
とても執筆が楽になりました。
この段階では、私の場合は、Macのメモというアプリにて書き込んでいます。
その後、Wordへ移動させて次の校正のステップへ移ります。
一度、音声入力で文章が入ったら、今度は、文章を校正していきます。
この段階がとても重要です。
音声入力した情報が正しいかどうか、数値は間違いではないかを調べたり、
元データにあたりながら、確認していきます。
そして、章ごとに10回くらい、回していきます。
このプロセスは、必ず、日を改めるようにします。
1回まわしたら、次は、その日中ではなく、翌日以降にします。
翌日以降にすると、あらたな視点で文章に向き合えるからです。
本をめくっていると、図や表や画像キャプチャが入っていることがあるでしょう。
これはどうやって作られるのかですが、
私の場合は、図や表や図解は、Keynoteでつくります。
それを、切り出して、出版社に送ります。
すると、編集サイドで、その図解を元に作図してくれます。
この他に、出版サイドで、本を読みやすくするために、
似顔絵などのイラストを制作してくれることもあります。
このようにして、出版社側へ原稿と図を送ったら、
あとは、出版社側での作業が中心となります。
出版社側で、著者が書いた文章を、読みやすく編集する工程があり、
(場合によっては、一部を書き直しが必要になることもあります)
ゲラの状態で、執筆者へ戻ってきます。
現在は、ゲラはPDFで送られてきて、PDFで修正をして、送り返します。
私がはじめて本を書いた2008年や2009年あたりでは、
紙に印刷されたゲラで、赤ペンで修正をするものでした。
時間がないと、バイク便を利用して、原稿を出版社とやりとりするなどということが普通だった時代です。
WEBと違うところは、印刷された後は、次の版がでるまで、修正ができません。
それだけに、いかに正確に書くかというのは気を使います。
そして、やっと出版となります。
長い道のりですね。
通常、本の企画から、実際に本屋さんに並ぶまでに、半年以上はかかります。
私の場合は、1年くらいかかることも少なくありません。
今書いている本は、来年2022年に書店に並ぶ予定です。
また進んできましたら、書いてみたいと思います。
こんにちは、押切孝雄です。
先日、福島テレビさんより連絡を受けました。
私のブログで紹介している大学でのアンケート結果をテレビで紹介したいとのこと。
了承したところ、放送となりました。
福島テレビの夕方のニュース番組「テレポートプラス」の特集でした。
この日は、パソコンの日ということで、
パソコンがオフィスにやってきてから、将来を見通すような内容を放送していました。
上記が、提供した図となります。
今回は、大学生のパソコン所有率に関するデータの提供でした。
ちなみに、下記が公表記事となります。
【2021年度版】大学生のSNS利用率・PCスマホ普及率アンケート調査結果(最長で11年分)
私は、社会貢献の一環として、
毎年行っている大学講義でのアンケート結果の一部を、
公表できる範囲にてグラフにして紹介しているのですが、
2011年からはじめて、もう10年以上となります。
テレビやラジオなどの番組を制作している関係者が、
特集内容について、Google検索などをすると、
私のブログの情報に到達することもあるようで、これまでにもさまざまな取材を受けています。
SNSの利用率などのデータは、5年以上など長期に渡り定点観測的に取られているデータも多くないようで、
今回のテレビだけでなく、学術論文なども引用されることが増えています。
今後も大学などでの研究の成果は、広く社会に還元していきたいと思っています。
お役に立てれば幸いです。
こんにちは、押切孝雄です。
現在、戸板女子短期大学の国際コミュニケーション学科で教えていまして、
国際コミュニケーション学科なので、英語の科目が多いです。
大学としては、学生がTOEICを受けることを推奨しています。
そこで、私は、情報・マーケティング系の教員ではありますが、
学生にTOEICを推奨しているため、
自分では、どのくらいの実力があるか、個人的に受けてみようと思いました。
6月20日に勉強を開始して、8月に受けたTOEIC試験の結果が出てきました。
TOEICは、リスニングとリーディングの2つのパートに分かれています。
それで、リスニングはほぼ満点でした。
(リーディングは、満点には、ほど遠かったけど)
このTOEICのために、2ヶ月間ほど、対策をしたのですが、
本日は、2ヶ月でリスニングほぼ満点をとった方法について、
忘れないうちにまとめておきます。
まず、TOEIC満点(990点)はどれほどのレベル感なのか、
990点を取っている人の情報を検索しました。
ブログがいくつも見つかります。
毎日2時間の模試を解いている人や、
リスニング力を上げる方法など、勉強方法が出てきます。
その中で印象深いポイントは、リスニングのPart3,4の英文を暗唱しているというのです。
これは、私も暗唱を取り入れていきました。
2ヶ月の間で、中心的にやっていることは
少しずつ異なります。
part1〜4がリスニング
part5〜7がリーディングなのですが、
下記の順番で勉強を勧めました。
単語→part5およびpart1,2→part3,4→part6,7
絶対にこの順番に対策を立てたほうが良いということではありませんが、
単語のあとに、文法をやりつつ、基本的な英語の音に慣れつつ、
長い英文の聞き取り、読解にもチャレンジしていくという流れですので、
効率が良いと思います。
英単語が基本ですね。
単語を覚えるには、見る頻度が重要です。
1ヶ月に6回程度、見るようにします。
すると、あまり苦労なく覚えていけます。
また、単語単体ではなく、フレーズで覚えることも重要です。
試験では、単語単体で出るのではなく、文章の中で出てきますので、
どんな単語がどんな単語と相性が良いのか、フレーズで覚えていきます。
毎日100単語を、フレーズで見ていきます。
使用教材は、基本的にアプリです。
スマホのアプリであれば、ちょっとした時間にすぐに始められます。
・abceed
・スタディサプリTOEIC
・ETSのTOEIC公式問題集7
ETSのTOEIC公式問題集だけは、紙の問題集です。
実際の試験も紙ベースですので、
実際の試験に慣れるために、
模試をするときだけ、紙ベースで行いました。
単語力と文法力とリスニング力は連動しています。
単語がわかると、リスニングでも聞こえる音が増えます。
また、リスニングで「ん、今なんて言った?」と聞こえない音に遭遇しても、
文法力で、ここは「are」しか入らないから、areと言っているはずだ
ということで推測できるようになります。
リスニング力を鍛えるのは、ディクテーションです。
かんたんな英文でも、読まれた瞬間に聞こえないことがあります。
たとえば、「When is 〜?」という英文ですが、
書かれたものを見れば、意味はわかりますが、
読まれると「ウェン イズ〜?」とは発音してくれません。
「ウェニズ〜?」という発音になることがほとんどです。
そこで、自分が聞こえる音と、聞こえない音を知る必要があるのですが、
それが、ディクテーションなんです。
これを地道にやっていくと、次に「ウェニズ〜?」と来たら、
もう「When is 〜?」は一瞬にして聞こえて意味も理解できるのです。
TOEICは1日勉強しただけでは、点数は上がりません。
やはり2ヶ月以上くらい勉強すると、結果が出てきます。
そこで、いかにしてモチベーションを保つかですが、
私は、「みんチャレ」というアプリで報告しました。
他の人もTOEICの勉強をしていますので、
毎日報告し合うことで、モチベーションが保てます。
朝4時に起きて、いきなりスマホで勉強をはじめます。
具体的には、スタディサプリTOEICで、
問題を解いて、間違ったところを次回間違えないようにします。
朝4時から6時までの2時間です。
あとは、職場への行き帰りの電車30分☓2で1時間です。
日中は普通に仕事をします。
さらに、夜寝る前に30分程度勉強します。
この時は、先述のpart3,4の暗唱音読が中心です。
すると、普通に仕事をしている社会人でも、1日3時間半勉強できます。
10年前でしたら、TOEICの点数を上げるのに、
専門のスクールへ行っていたかも知れませんが、
現在は、情報が豊富にあり、
無料または安価に使えるツールがたくさんありますので、
自力でできます。
特に、YouTubeの動画が役に立ちました。
TOEICで調べると、TOEIC満点990点を取った人が
解説している動画が、いくつも見つかります。
それらを参考にしつつ、
自分用にスケジュールを組み立てて、
実行していくだけです。
完全に、紙の時代は終わりました。
この2ヶ月間、勉強してきて言えるのは、絶対にアプリです。
紙の参考書はいつも持っているとは限りませんが、
スマホはいつでも持っています。
そして、ちょっとした3分の電車待ちの時間でもすぐに勉強をはじめられるのです。
とても良い時代になりました。
こんにちは、押切孝雄です。
4月から戸板女子短期大学 国際コミュニケーション学科にて教員の仕事もしております。
先日、大学のWEBにて、紹介されました。
着任して早々に上記の文章を書くように依頼があり、
5月末に提出しました。
それで、学内の担当者さんに編集いただいて、
今月9月に上記の記事となり、公開されています。
読者の対象が、短大を志望する高校生や短大生のため、
私の大学時代の話を中心にダイジェストで書きました。
読んでいただけたらわかりますが、私は大学時代に3度留学しました。
ここでは、ちょっと裏話的な話をします。
留学は、北京と、ワシントンDCと上海です。
1990年代中期ですので、今とは様相が異なります。
インターネットの幕開けの直前だったため、
現地に行ってみないとわからないという情報も多く、
実に刺激に満ちていたのを覚えています。
日本円が強く、1ドル80円くらいでしたので、
円高パワーで、海外へ行くと、モノがとても安く感じる時代でもありました。
高校生の時になけなしのお小遣いで
ティンバーランド(Timberland)の靴を買った時、25,000円だったのですが、
その数年後に、アメリカのアウトレットにいったら、1万円もしなかったのを覚えています。
たしかにアウトレットものだけれど、同じ仕様の靴だったので、
その価格差に驚かされました。
留学は、その後、社会人をへて、イギリス・ロンドンへの大学院留学へもつながっていきます。
現在は、コロナでなかなか海外への留学は難しいのが現状ですが、
20歳前後の学生の時期というのは、多くのことがフレッシュに感じられ、
吸収力も強い時期です。
今の学生に留学をすすめるか否かですが、
機会が許すのであれば、ぜひ。
英語力はすぐには上がりませんので、地道に勉強して、
コロナ後を見据えて、今から準備してみてはいかがでしょうか。
コロナが収束した頃には、留学の準備も整っているはずです。