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本を書く方法

2021年10月30日

こんにちは、押切孝雄です。

本を書きたいという人もいるのではないでしょうか。

私も今、本を書いています。
2008年に1冊目を出版してからすでに、何冊も書いていますので、
本を書き上げるメソッドが確立しています。

そこで、本日は、本を書く方法について紹介したいと思います。

出版社から声がかかる方法

現在書いている本は、動画のマーケティングに関するものなのですが、
出版社で企画が通る必要があります。

今回の場合は、すでにこれまで本を書いてきた実績があるため、
出版社側から知り合いを通してオファーがありました。

出版社の編集者さんは、日々企画を練っており、
そのテーマを書ける人を求めています。

今回、動画のマーケティングの本ということで、
これまで『YouTubeビジネス革命』(毎日新聞社)などの書籍で実績のある私にオファーがあったということです。

書籍の企画書について

企画書を書く必要があります。
企画書の内容は、書籍の概要と、目次と執筆者のプロフィールです。
あと、サンプル原稿があると、話がはやくなります。

この中でも特に、目次が重要です。
目次(本の構成)が8割を決めるといっても過言ではありません。

書籍を書くときにも、この目次がバッチリ決まっていると、
書き出してもブレがなく、スムーズに書き進められます。

本の原稿をどう書くか

書籍の企画が通ると、次は、実際の執筆に入ります。
執筆期間は、私の場合は、数ヶ月程度です。
1文字1文字自分で書いていきます。

これが、かなり時間がかかるのですね。

今回の書籍の場合は、依頼自体は、桜の咲く前にあったのですが、
大学の講義で忙しくなるので、4月から7月までは手を付けられませんが良いですか?
と出版社へ聞いたところ、8月以降に執筆開始でかまわないとのことだったので、
受けることにしました。

そして、8月から執筆を開始して、8月に1章を書き上げ、
9月に2章を提出し、
現在、10月で3章を提出という段階に来ています。

大学は後期が始まっていますので、
執筆時間がほとんどありません。

原稿をいつ書くか?

原稿をいつ書くか?
ですが、私は、村上春樹メソッド(勝手に名付けました)で書いています。

小説家の村上春樹氏は、朝4時から執筆を開始して、午前中の10時まででその日の執筆を終えるそうなんです。
そこで、この方式をマネして、朝4時から書き始めるというのを前著『デジタルマーケティングの教室』(マイナビ出版)の時にやってみたのですね。

そうしたら、かなり良い具合で書き上げることができました。

というわけで、今回も村上春樹メソッドです。
(うまくいったことは続ける)

朝4時に起きて、6時くらいまでの2時間程度を執筆の時間に当てています。
その後は、いつもどおりに仕事をします。

文章入力で腱鞘炎を回避する方法

本を書く時の悩み、それは、キーボードを打ち込むことで起こる腱鞘炎です。
2009年あたりに、年間3冊本を書いていた時に、
1冊10万文字くらいをキーボードに打ち込むということで、腱鞘炎になりました。

そこで、2014年あたりから、音声認識ソフトなどを活用して、
なるべく、キーボードを使わないようにして、文字入力をはじめました。

ここで重要なのが、企画書にあった目次です。
目次の通りに、文章を音声入力していきます。

2014年頃はまだまだ音声認識の精度が低かったのですが、
現在、2021年では、カタカナ語など以外は、ほとんど間違わないほどの認識精度となりました。

とても執筆が楽になりました。

この段階では、私の場合は、Macのメモというアプリにて書き込んでいます。
その後、Wordへ移動させて次の校正のステップへ移ります。

校正が重要

一度、音声入力で文章が入ったら、今度は、文章を校正していきます。
この段階がとても重要です。
音声入力した情報が正しいかどうか、数値は間違いではないかを調べたり、
元データにあたりながら、確認していきます。

そして、章ごとに10回くらい、回していきます。
このプロセスは、必ず、日を改めるようにします。

1回まわしたら、次は、その日中ではなく、翌日以降にします。
翌日以降にすると、あらたな視点で文章に向き合えるからです。

本の図解はどうやって作られるか?

本をめくっていると、図や表や画像キャプチャが入っていることがあるでしょう。
これはどうやって作られるのかですが、
私の場合は、図や表や図解は、Keynoteでつくります。

それを、切り出して、出版社に送ります。
すると、編集サイドで、その図解を元に作図してくれます。

この他に、出版サイドで、本を読みやすくするために、
似顔絵などのイラストを制作してくれることもあります。

このようにして、出版社側へ原稿と図を送ったら、
あとは、出版社側での作業が中心となります。

ゲラの確認

出版社側で、著者が書いた文章を、読みやすく編集する工程があり、
(場合によっては、一部を書き直しが必要になることもあります)
ゲラの状態で、執筆者へ戻ってきます。

現在は、ゲラはPDFで送られてきて、PDFで修正をして、送り返します。

私がはじめて本を書いた2008年や2009年あたりでは、
紙に印刷されたゲラで、赤ペンで修正をするものでした。

時間がないと、バイク便を利用して、原稿を出版社とやりとりするなどということが普通だった時代です。

WEBと違うところは、印刷された後は、次の版がでるまで、修正ができません。
それだけに、いかに正確に書くかというのは気を使います。

出版

そして、やっと出版となります。
長い道のりですね。
通常、本の企画から、実際に本屋さんに並ぶまでに、半年以上はかかります。
私の場合は、1年くらいかかることも少なくありません。

今書いている本は、来年2022年に書店に並ぶ予定です。
また進んできましたら、書いてみたいと思います。