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女将が持つオーラとは?

2007年08月21日

先週、お盆休みに実家の山形に帰省しました。
母の還暦を祝うため、家族で温泉地に泊まりに行きました。

ある老舗の旅館に泊まりました。
30年以上も日本の宿ベスト10以内に入り続けているという宿でした。
多くの著名人も泊まったことのある旅館だそうです。

その夜、その旅館で盆踊り大会が開かれました。
やぐらが立ち、
太鼓や三味線や唄の楽団が生演奏をします。
そのやぐらの周りを、
旅館に泊まっている人や近所の住人が踊ります。

人数は100名以上はいました。
ただ、その中で、1人だけ、
はっきりと異質な方が目に留まりました。

ある年配の女性でした。

服装は和服ですが、
盆踊り大会ですので、夜ですし、
他の人の浴衣と比較して
それほどまでに大きな違いは感じません。

その違いは、服装ではなく、
その女性の立ち居振る舞いや、
全体を把握している風情でした。

「あの人、この旅館の女将じゃない?」
私は妹に話しかけていました。

妹もそうに違いないと言います。
母に確認すると、間違いないとのこと。

老舗の女将ともなると、
100人以上の人の中に紛れていても、
そうだとすぐにわかるものなのですね。

私はあまり、オーラという言葉が好きではありません。
なぜなら、オーラという言葉がインフレーションしていて、
本当はオーラがない人にでも、
「あの人、オーラがあるよね」なんて言われることがあるからです。

しかし、しかし!
あの女将は紛れもなくオーラを身につけた方でした。

日本のトップの旅館を維持していくということが、
あの女性をオーラを身にまとった女将にしたのですね。