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移民問題を解決する:2035年の日本が競争力を保ち続ける方法

2015年10月03日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

今年2015年1月に
「2035年の日本が競争力を保ち続ける方法1」ということで、出生数を増やす私の持論(子沢山の家庭の所得税をゼロにする)を紹介しました。

本日は、満を持して2035年の日本が競争力を保ち続ける方法の2回目です。
それが、移民を受け入れることなのですが、私の持論は単なる移民受け入れではありません。
単なる移民受け入れは、後述する問題があるからです。

では、移民問題をどう解決するか?

それは、海外から日本に留学する留学生数を年間100万人にすることです。
それだけで解決します。

現在の留学生数は、18万人超です(2014年)
文部省のサイトより
2003年には約10万人でしたので、すでに2倍になっているのですが、これをさらに5倍にまで増やします。

ちなみに、アメリカに留学する大学生は全世界から88万6千人ほどです(2013−14年)

現在のアメリカへの留学生数くらいに、日本への留学生を増やします。

さらに、大学だけでなく、中学、高校への留学(短期留学や、サマースクールも含む)
も年間100万人に増やします。

最大のポイントは、日本のことが大好きで来てくれる人、日本のサポーター、日本のエヴァンジェリストを増やすことです。

もちろん、大部分の留学生は、大学を卒業すれば、本国に帰ります。
ただ、留学経験者は、日本に対して理解があります。
(私もこれまでに留学した中国、アメリカ、イギリスに対しては、留学したことがない人よりは理解があると思っていますし、留学した国に対して親近感があります。)

また、一定程度の留学生は、その後も日本で仕事を見つけたりして住むようになります。

単なる移民受け入れの場合の問題は、結局は言葉の問題です。
日本語が話せないこと、日本文化への理解が壁となり、孤立してしまいます。

それが、言葉と文化への理解ができると、変わってきます。
それを、学生という若くて考え方が柔軟なうちに行います。

留学生100万人のうち、毎年99万人が本国へ帰国し、1%の1万人が日本に残って就職したとします。
(就職ビザの発給を日本の大学を卒業して就職した留学生に対して緩和します)

すると、毎年1万人ずつ20代の若い人が日本に住むことになりますので、活気がでてきます。
日本のことを知っていて、海外から日本に留学して単位取得や卒業できたくらいの優秀で資金力のある人たちです。

こうしていくことで在留外国人のためのさまざまなサービスの市場も形成されていきます。
経済も活性化していきます。

実際、世界のメトロポリタン都市では、海外からの滞在者が多いです。
10年以上前のロンドンでも、そこに住む人の1/4は外国人でした。

それができるだけの魅力が現在の日本にはあふれています。

ただ、前回の少子化対策と、今回の移民対策(単なる移民受け入れではなく、学生の頃から長い目で育てて受け入れる)だけでは、
日本が競争力を保ち続けることはできません。
そこで、次回の「2035年の日本が競争力を保ち続ける方法」の最終回は、ロボットの活用について持論を展開していきます。

またしばらくしましたらこのブログで書いてみたいと思います。