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大学教員の3つの役割とは?

2021年05月16日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
大学での専任教員として、4月1日に着任してから1ヶ月半が経過しました。

1日に3コマある日もあり、
90分☓3コマ=4時間半ずっとしゃべる仕事ということで、
4月の末までに、喉の使いすぎで、声が枯れました(笑)

専門クリニックへ行って、薬を処方してもらい、
ゴールデンウィーク中に喉を休めて、何とか持ち直したところです。

この間、毎日、大学について考えながら、仕事をしてきたため、
いろいろと見えてきた部分があります。

本日は、大学での教員の3つの仕事について書いてみたいと思います。

1:学生を成長させること

大学というと、学生教育というのが一番はじめに思い浮かびます。
やはり、入学した学生を成長させて卒業させるというのは、大学の務めです。

四年制大学は、4年ありますが、
短期大学は、2年しかありません。

4月に入学して、2年生になる前、1年もたたない間に、就職活動が始まります。
そこで、一般的な四年制大学に比べると、ぎっしり詰まったカリキュラムとなります。

出欠も厳格で、講義を受けていたとしても、
20分以上遅刻してくると、欠席扱いとなるというような大学もあるくらいです。

そのため、1回1回の講義が真剣勝負なのですね。
教員の側では、毎回の講義を分析して、次回にフィードバックするようにしています。

私の場合は、毎回の講義の最後に、クイズを行い、学生の習熟度、理解度を把握しています。
その上で、翌週の講義のときに、軽く復習から入り、学生の質問へ回答するようにしています。

また、現在、緊急事態宣言を受けて、講義がオンライン(Zoom)になっているのですが、
「ブレイクアウトルーム」なども活用して、小グループに分かれて、学生通しがディスカッションをすることで、
さまざまな人の意見に触れる機会を設けることもあります。

オンライン講義で、リアル講義を超えることが可能なのか、
永遠の課題ですが、試行錯誤しながら、学生の学びが最大化するように対応しています。

2:大学を成長させること:

大学教員の仕事の2つ目は、学内のことで、「大学を成長させること」です。

これは、大学の運営に関することです。
たとえば、学内に、さまざまな委員会があります。

大学のカリキュラムに関することや、学生に関すること、履修システムなどさまざまあります。

大学教員に求められる役割は、大学を改善する方法を提案して、実施していくことです。

学生にも教職員にも望まれる、優れたシステムを思いついたとします。

しかし、優れたアイデアだけがあればよいかということ、それだけではありません。
言いっぱなしで終わっては、意味をなさないからですね。

実施するには、関係者への根回しも必要ですし、
実行力も必要です。

私も、いくつかの委員会に携わっています。
アイデアを形にするのは簡単ではないですが、
関係する人みんなにとって時間が効率化されるシステムで
賛同者も少なからずいますので、1つずつ形にしていきたいと思います。

3:社会へ貢献すること:

大学教員の3つ目の仕事は、社会へ貢献することです。
具体的には、大学は教育機関であると同時に、研究機関でもあります。

研究を通して、新たな知見を論文などで発表することです。
優れた論文は、社会を変革する力があるのですね。

個人的にも、現在、複数の研究プロジェクトが進行中で、
論文にする機会も増えていきます。

研究するからには、社会にとって有意義な内容を発表していきたいと思います。

これにより、社会に貢献していけるのですね。
現実は、なかなか一筋縄ではいきませんが、だからこそ面白みがあるのだと思います。