( ↑ 伊香保神社にあった松尾芭蕉の句の石碑 )
こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
本日は夏の避暑地仕事の2回目です。
伊香保の宿でスタッフとして働いていた中国人の李さんと、
もう一度、話す機会が訪れました。
宿の出入り口で子供が遊んでいたら、李さんが、やってきたんです。
そこで、少し話しました。
李さんは、実は中国の大学に通う現役の学生。
大学では英語と日本語を勉強しているそうです。
そして、3年生の最後の7月に伊香保の温泉宿へ働きに来たということです。
中国では、9月から新学期が始まるので、今は4年生になっています。
12月くらいまでの半年間、日本で仕事をして、帰国する予定だそうです。
大学の方は、休学または、留年することになるのか気になります。
大学に通わなくても大丈夫なのかと聞いたところ、
4年生ではほとんど授業がなくなるため、休学も留年もせず、
そのまま来ているそうです。
3年生までに単位を取っていれば4年では授業がほとんどなくなるところは
日本と一緒ですね。
ということは!
日本で仕事をすることで、日本語力が上がり、給料ももらえます。
しかも、おそらくは、中国で働く何倍かの給与水準です。
さらに、日本語を勉強するのであれば、中国の大学で4年生を半年間するよりも、
その半年で、日本に来て働いた方が、よっぽど実践的ですし、経験も文化もわかっていいですね。
日本の「おもてなし」がどんなものか身を持って体験できるわけです。
ただ、なぜ伊香保のこの宿で働くことになったのかが気になります。
すると、この宿を斡旋したのは、李さんが通う中国の大学の国際交流センターとのこと。
大学が、海外の研修先を斡旋してくれるというのも面白いところです。
私も、大学2年の最後から3年生の前期の期間、上海の大学に半年間ほど留学をした経験があります。
大学は留年も休学もしたくなかったので、李さんと同じく、そのまま来ました。
3年次の4月に履修登録が必要だったのですが、大学の同じゼミの友人にしてもらって。
上海での半年間は、カルチャーショックの連続でとっても楽しくて身になることの毎日でした。
大学時代に経験できたことは大きかったです。
私の場合は、上海の大学へ留学したので、上海で稼ぐということはなかったのですが、
李さんの場合は、お金もしっかり稼いでいますね。
お金を稼ぐということは、その対価分のサービスを提供するので、責任が伴います。
ということは、真剣にならざるを得ません。
日本に来てまだ日が浅いからなんて言ってられないのですね。
身につくものも、単なる留学よりも多いのではないかと思います。
最後に、李さんに、将来、何をしたいのか聞いてみました。
将来は、中国で日本企業で働きたいといいます。
その想いは叶うのではないでしょうか。