先日、ある大学の先生による「ブランド・リレーションシップ」の講義を聞いていて、
はたと気づいたことがありました。
ブランド・リレーションシップとは、
企業やブランドと顧客との間に築かれる関係性のことです。
講義の中で、次のような話がありました。
企業とクライアントの関係は「ともに並ぶ関係」というのです。
ともに並ぶ関係なので、
相手のことをよく理解しているため、相手が言葉にする前に、
「今、必要なのはこれではないですか」
と差し出すことができる。
たとえば、目の前の人がのどの渇いている様子であれば、
何も言われなくても水を差し出すようなものです。
これは私の仕事でも同じではないかと、はたと気づいたわけです。
クライアント企業の事業や顧客、現在抱えている課題を深く理解していれば、
「今、御社に必要なのはこれではないですか」
と、こちらから提案できます。
カティサークの仕事に当てはめるなら、
クライアントにとって「これは絶対に良い」と思えることがあったときに、
それを具体的な形にして提案することです。
たとえば、クライアントが良い商品やサービス、
実績を持っているにもかかわらず、
その価値をうまく伝えられていないことがあります。
このような場合には、
「ホームページに、お客様の成功事例を紹介するページを作りましょう」
と提案できます。
成功事例は、単なる実績紹介ではありません。
どのような課題を抱えていたお客様に、
どのような提案を行い、どのような成果につながったのか。
それを具体的に伝えることで、初めてホームページを訪れた人にも、
その会社の強みや仕事の価値を理解してもらいやすくなります。
ただ、これまでは、良いアイデアが浮かんでも、
それをすぐに具体化することが簡単ではありませんでした。
ページの構成を考え、文章を書き、デザインを作り、クライアントに確認してもらうという
一連の流れに、どうしても相応の時間が必要だったからです。
しかし、現在はAIがあります。
まずコンセプトを考えた上で、
生成AIを活用すれば、ページの構成や文章の下書きを短時間で作ることができます。
その下書きをクライアントと議論しながら
「ここは少し違う」
「この事例も加えたい」
「当社が本当に伝えたいのは、こちらです」
といった意見をいただきながら、内容を更新していきます。
そして、十分に内容を練り上げたうえで、Webページとして実装する。
この一連の流れを、以前よりもスムーズに進められるようになりました。
もちろん、AIが作った文章を、
そのままホームページに掲載するわけではありません。
必ずクライアントと一緒に内容を確認し、
その会社にしかない経験、実績、考え方を盛り込んでいきます。
AIは、クライアントの代わりになるものではありません。
クライアントの中にすでにある価値を見つけ、
それを早く、わかりやすく形にするための道具です。
だからこそ、完成するのは、どこかで見たようなページではなく、
その会社ならではのオリジナルのページになります。
生成AIによって、こうした独自性のある提案を、
以前よりも速く具体化できるようになりました。
文明の利器をうまく活用してまいります。