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こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
大学で開講している「WEBマーケティング」講義も今年で9年目に入りました。
今年も1回目の講義時(2019年4月)に大学生にSNS利用に関するアンケートを実施しました。
アンケートの第一弾がまとまりましたので、シェアいたします。
2019年の対象は、東京23区内にある大学の主に経営学部の2年から4年生です。
履修者は約250名へと増えました。
(中にはアジアや中東などの海外からの留学生もおります)
うち2019年のアンケートの有効回答数は220です。
YouTube動画でも解説しましたので、参考にしてください。
今回のアンケートは、デバイス(パソコン、スマホ、タブレット)の所有率と、
SNS(Twitter、Facebook、Instagram、LINE@、mixi)のアカウント開設率についてのアンケートです。
はじめにTwitterアカウントの保有率からみていきましょう。
2019年のTwitterは92%でした。
Twitterに関するアンケートは2013年からとっていますが、
この間、低い年で83%、高い年は95%の間を推移しており、全期間にわたって8割以上と高位で安定しています。
社会人では、Twitterは過去に使っていたけれど、今は使わなくなって久しいなという人も相当数いるのではないかと思いますが、
大学生のTwitter利用は活発です。
ニュースはニュースアプリではなくTwitter、
検索は、Google検索ではなくてtwitterで検索をする学生もおります。
Twitterは、大学生が利用しているSNSのド定番といえそうです。
続いて、Facebookです。
Facebookは、2011年から9年間アンケートをとっていますが、
2014年の76%をピークにして下落が続いています。
やはり、大学生にとっては、自分のお父さんが使っているSNSで私生活をさらすのは抵抗があるというのは理解できます。
Twitterと違ってFacebookは実名制という点もハードルが高い要因になっています。
ただ、2019年は35%と、前年の2018年と同じで踏みとどまったようにも見て取れます。
来年2020年に横ばいなのか、さらに下げるのかを注視していきたいと思います。
続いてInstagramです。
Instagramは大学生の間でのFacebookの凋落とは裏腹に拡大が続いています。
アンケートを取り始めた2015年から一貫して増加して、2019年はついに90%に達しました。
Twitterと並ぶ普及率となりました。
写真がメインということと、芸能人などの著名人も活用しており、
華やかなものや現在のトレンドをキャッチアップするのに活発に利用している実態が見て取れます。
つづいてLINEです。
LINEは2019年は、99%という結果でした。
私の「WEBマーケティング講義」を受講している大学生には、海外からの留学生も複数在籍しております。
今年は、中国、台湾、ベトナム、トルコなど様々な国からの学生がおります。
アンケート取得時の4月には、日本にきてまだ間もないという学生もおりますので、
99%ということではありますが、実質的には、LINEはほぼ全員に行き渡っているように感じ取れます。
さて、つづいてはmixiです。
mixiは、2019年に2%となりました。
2011年の79%から、この9年、一貫して下げて、現在ではSNSとしてのmixiについて聞くことはほぼありません。
学生も、mixiはSNSの会社ではなく、モンスターストライク(モンスト)などのゲーム会社という認識の方が強くあるようです。
毎年、mixiは今年もアンケートに入れるかどうかを検討するのですが、
いっそのこと、0%になるまでとってみようと思っています。
次は、パソコンの所有率についてみていきましょう。
パソコンについては、家族のパソコンではなくて、自分のパソコンを持っているかどうかのアンケートです。
2019年は59%でした。
この数年6割前後で推移しています。
スマートフォンがこれほどまでに使いやすくなった現在で、自分のパソコンがなくても事足りるといえばそうかもしれませんが、
やはり研究をするなら、パソコンがあったほうが画面も大きくキーボードもありますので、格段に仕事効率は良いだろうと思います。
ちなみに、私が講義している教室でも、学生が自分のノートパソコンを持って講義にのぞんでいる人が複数人います。
講義の板書をとるだけでなく、
学内でWi-Fi環境が整っていますので、講義で出てきたWEBサービスやツールをその場で実際に使ってみるという学生もおり、
パソコンを持参する学生の数は、毎年増えています。
私の講義ホールでは、体感として、Macが増えた印象です。
つづいてスマートフォンです。
スマートフォンの保有率は、100%です。
朝起きたら顔を洗うように、家を出るときは靴を履くように、スマートフォンは日常に欠かせないガジェットとなって数年がたちました。
ちなみに、現在の大学生がはじめてスマートフォンを持ち始めたのがいつなのか?
中学生になったときに買ってもらったのか、小学3年生の時にはすでに親から防犯のため持たされたのか、
そのあたりは、別の週にアンケートを取る予定でおりますので、
結果が出てまいりましたらまた別途シェアしたいと思います。
最後にタブレットです。
タブレットの普及率は2019年は23%でした。
この数年は20%台であり、それ以上上昇する気配はありません。
たしかに、iPad proは新聞の画面も収まって紙の新聞いらずになりますし、
アップルペンシルで手書きできて使いやすいです。
ただし、大学生にととっては、タブレットは、大きな画面のスマホという位置づけを脱しきらず、
ファーストチョイスはスマートフォン、
セカンドチョイスはパソコン、
そして、サードチョイスにタブレットという実態が見て取れます。
ちなみに、スマートウオッチやVRのヘッドセットは、フォースチョイス、フィフスチョイスですね。
2019年のSNSとスマホなどのハードウエアのアンケートをとってみて、
特にSNSは年々使う人が増えていくものと、そうでないものの潮流が見て取れました。
SNSでは特に、多くの人が使えば使うほど利便性が増す、ネットワーク効果があります。
逆に、使われないSNSは、利便性が低下します。
現在の大学生にとって、SNSは気軽に匿名でも投稿できるTwitterと、画像がメインのInstagramが双璧です。
LINEはクローズドなコミュニケーションのインフラといえます。
来年2020年も機会がありましたらシェアいたします。
ちなみに、大学の「WEBマーケティング」講義で教科書として使用している書籍がこちらです↓