cuttysark

インターネット調査 ブログ編

2011年11月24日

こんにちは、WEBメディア エヴァンジェリストの押切孝雄です。

先日、大学院生が研究している畳のインターネット調査を手伝いました。

ブログを活用する手法です。

畳について書かれた100のブログを「kizasi」や「Googleブログ検索」などからピックアップして、
エクセルにまとめます。

そのブログを読んで、消費者の素の声を抽出していきます。

実際に相対する一般的なインタビューなどでは、消費者の生の声は聞けるでしょうが、
本音の素の声ではなく、着飾った声になりがちです。

その点、ブログでは、本音に近い素の声を聞くことができるメリットがあります。
また、費用が大幅に削減できるという実行上のメリットがあります。

それに対し、ブログでの調査では、誰が書いているかがわかりにくいです。

文面から男性か、女性かはおおよそ見当がつきますし、
ブログにプロフィールがあれば、どんな人なのかもわかります。

しかし、何歳なのかまでは、ほとんどの場合でわかりません。
つまり、属性が把握しづらいんですね。

そして、今回のテーマの「畳」は、日本人にとってあまりに身近すぎて、
わざわざブログに「畳」に関する想いを書く一般消費者はそう多くないんです。

自宅の畳みを入れかえた時に、「畳の新しい匂いが好き」程度のブログを書く消費者が多いです。

畳についてのあふれんばかりの愛を語っているブログを発見すると、
十中八九、畳屋さんの主人が書いているブログだったりします。

消費者は思ったほど、畳について想いのたけを語らない。
このあたりが、ブログを活用した調査の難しさであることが実感としてわかりました。

とはいえ、ブログでの調査は、方向性をつかむ場合には、最適といえるでしょう。
中小企業で、消費者インタビューなどへの市場調査に費用がかけられない場合には、
この結果を元に、進めるのもアリでしょう。

ただ、大企業などでは、ここでの方向性を元に、消費者インタビューをしていくことになります。