こんにちは、WEBメディア エヴァンジェリストの押切孝雄です。
Photo by http2007 CC
本日はカティサーク起業前ストーリーの上海編です。
1996年の上海では、ときどき停電になりました。
当時はパソコンがなかったので、電源が落ちても問題ないのですが、
夜に停電になると、部屋が暗くなりますので、
懐中電灯をもって、ルームメイトの李とともに外に出ます。
学生が宿舎から避難訓練のようにぞろぞろと外に出てきます。
そこで、停電が解消するまで待つことになります。
停電でいらだつことはなく生活の一部として、むしろ愉しみました。
真っ暗になった校舎の壁に、学生の誰かが懐中電灯を照らします。
そして、懐中電灯と校舎の壁の間に人が入り、影絵をつくります。
影は校舎に投影され、巨大な人の影絵となります。
演劇大学ということも関係しているしているかもしれませんが、
そのうちに、ポーズをとったり踊ったりして、学生同志で影絵を愉しみあいます。
日本で停電が起きたら、クレームの嵐となるかもしれません。
当時の上海では、停電が起こることは、想定内のことのようで、
みんな平然としていて、そんな不便な生活の中にも楽しみを見いだしていた
ということに、価値観の違いを見ました。