cuttysark

マーケティング担当者の仕事とは?

2007年08月30日

2008b.gif

唐突ですが、私は、来年(2008年)の北京オリンピック後に、
英会話スクールの業績が一時的に伸びると見ています。

一見、北京オリンピックと英会話スクールは関係ないように思えます。
しかし、私は確信を持っています。

なぜ、そう言えるかといえば、
過去の歴史を見たら明らかなのです。

つまり、前回2004年のアテネオリンピックの直後に
自分への投資関連のサービスが一時的に伸びたのです。

私は当時、日本経済新聞でその記事を確認しました。
記憶では、記事によると約3パーセント程度、
オリンピック関連の運動の用品をはじめ、
英会話などの自分を向上させる関連のサービスが増加したのでした。

logo_2004op_505.jpg

そういえば、2004年のアテネオリンピックは日本人選手が大活躍でした。
柔道の田村亮子選手をはじめ多くの柔道選手が金メダルを取りました。
水泳平泳ぎの北島康介選手も2つの金メダルを獲得しました。
女子マラソンも金メダルでした。
体操も復活しました。
そんなオリンピックの選手の活躍に触発された日本人視聴者は多かったのです。

オリンピックの後にやってきた季節は秋です。
ただでさえ、「文化の秋」、「運動の秋」などで、
秋に何かをはじめようとする人は多いのです。
ジョギングをはじめた人もいたでしょう、
運動をはじめた人は多かったと思います。

そして、意外かもしれませんが、
運動とは直接は関係ない英会話スクールなどの
自分を向上させる分野の消費(投資)が増えたのでした。

ここでのポイントは、
◆オリンピック選手の活躍

◆選手の活躍に触発される

◆視聴者自身も何かの運動や勉強をはじめる

という流れです。

つまり!
2008年の北京オリンピック直後も同様に
自分を向上させる分野の消費が増える可能性が非常に高いのです。

もちろん、日本人選手の活躍は重要な要素です。
金メダルを多く獲得すればするほど、
触発される日本人は増えるでしょう。

また、北京オリンピックでは、中国との時差が1時間しかありません。
よって、アテネの時のように、
夜遅くまで(朝方まで)起きて観戦という必要もありません。

つまり、オリンピックをライブで長時間テレビ観戦する人が増えるでしょう。
また、北京へは成田から飛行機で4時間程度で行けるので、
実際に観戦に行かれる方も、
アテネオリンピックより多いことが容易に予想できます。

つまり!
企業のマーケティング担当者は、
1年後に自分を向上させる分野の消費が増えると考えて、
1年前の今から販売計画を考えはじめたらいいのです。

オリンピック直後に広告の出稿量を30パーセント増やそうとか、
そういうことです。

マーケティングとは、「売れる仕組みをつくること」です。

マーケティングは、お客様が商品を買いたくなるような状況をつくることが仕事です。
通常は、お客様が買いたくなるような状況をつくるのに非常に大きな労力を使います。
しかし、オリンピックは選手が活躍すればするほど社会が全体的にポジティブな雰囲気になるのですね。
だから、その流れに乗れば良いのです。
(ちなみに、営業は商品をお客様に売り込むことですので、マーケティングとは違いがあります。)

では、
「売れる仕組みをつくる」とはどういうことでしょうか?

仮説を立てて、実行することです。
やみくもの仮説ではいけません。
事実に基づいた仮説を立てることが重要です。

未来のことは、過去や現在の事象を見れば、
ある程度勘どころがわかるのです。