cuttysark

ネットのコミュニティ栄枯盛衰

2007年08月24日

人が情報を知りたいと思うのは、
いつの時代も一緒だと思います。

インターネットの登場以前は、
調べ物をするときに図書館で本を借りたり、
友人に聞いていたりしました。

しかし、良い書籍がなかったり、
知り合いに詳しい人がいないときは困りました。
そのため、なかなか知りたいことがわからないことがありました。

1990年代のインターネットの登場で状況は変わりました。
10年以上前、1990年代半ばあたりは、
インターネットの通信もダイヤルアップ接続でした。

現在のように常時接続ではななく、
電話線を通じて毎回インターネットに接続していました。
毎回ピーヒャララ?という接続音を聞いていました。

logo.gif
(ロゴはニフティのサイトより)

1990年代は、圧倒的にニフティによるパソコン通信の時代でした。
パソコン通信は、現在のインターネット利用者のような
ごく普通の方ではなく、
主にテクノロジーに強い人たちが利用していました。

それが、1990年代後半に
ヤフーが検索エンジンで頭角を現し
圧倒的に優位になると、
検索しても良く分からない場合、何か知りたい人は、
ヤフーの掲示板に集まるようになりはじめました。

ヤフーということで、
パソコンの初心者でも、簡単に扱えたのが良かったのかもしれません。

実際、私がイギリスに留学に行くときも、
自分の近くにイギリスへの留学経験者がほとんどいませんでしたので、
ヤフーの掲示板を参考にしていました。
2000年前後の話です。

先程、数年ぶりにヤフーの掲示板を見てみたのですが、
残念ながら、2000年ごろの繁栄ぶりは今はもうありません。
(もちろん、今でも利用者は多いですが)

では、コミュニティ(情報共有)という機能が必要なくなったのでしょうか?

そうではないとおもいます。

人に聞かないとわからないようなことは、
一部はNTTレゾナントの「教えてgoo」へ流れていきました。
わからないことを質問すると、答えが帰ってくるというサービスです。

goo.jpg
(画像は「教えてgoo」より)

また、一部は、mixi(ミクシィ)などのSNSに流れているケースも多いように思います。
mixiには様々なコミュニティがあります。

mixi2-s.jpg
(ロゴはmixiのサイトより)

ヤフーの掲示板は、画像がアップできないのですが、
mixiなどのSNSは画像もアップできます。

また、SNSですので、
ある程度、記載している人の人となりがわかることが、
安心感につながっていると思います。
匿名掲示板のように書いている人が全くわからないということがありません。

人々のコミュニティを欲する気持ちは変わらないと思います。
どこが(どのサイトが)、その欲求に応えられるかということは、
1990年代?2000年代後半を見ただけでも、
栄枯盛衰がありますね。

下記は、本日扱ったネット上のコミュニティの簡単な流れです。
(誤解を恐れず、かなり大雑把ですが)

◆1990年代 ニフティ
(ダイヤルアップの時代)

◆2000年代前後 ヤフー
(掲示板による情報共有の一般化)

◆2005年以降 mixiなどのSNS
(文字だけでなく、画像や動画も共有可能)