cuttysark

Wii Fit(ウィーフィット)にみる代替品の脅威とは?

2008年02月19日

こんにちは、WEBブランディングのカティサークの押切孝雄です。

先日、Wii Fit(ウィーフィット)をはじめて体験しました。

41191010096.jpg

私 押切はファミコン世代ですので、
任天堂のゲーム機を扱うのは、それ以来 実に20年ぶりくらいでした。

Wii Fitを ゲームセンターのような大画面のスクリーンで使用することができたので
非常に臨場感がありました。

Wii Fitを体験した場所が 普段はセミナールームとして
使用されている会社の一室でしたので、
テレビ画面ではなく、セミナー用の大きなスクリーンでした。

スキーのジャンプ競技のゲームや
スキーの大回転などのゲームをしました。

その時に、大きな画面でゲームができて、
「ゲームセンターみたい」だと思いました。

その数日後、
ゲームセンターが大打撃受けているという記事を
新聞記事で読みました。

大手のゲームセンターが次々と閉鎖しているそうです。

その裏に、Wii Fit(ウィーフィット)と原油高の影響があると
日本経済新聞の記事では分析していました。

Wii Fit(ウィーフィット)によって、身体を動かすゲームが普及すると
これまでゲームセンターに行っていた層のうち、
一定数は行かなくなるのもわかる気がします。

また、原油が高く、ガソリンの値段が高騰していますので、
車での移動を避ける傾向にあります。
すると、郊外形のゲームセンターに煽りが出てきます。

ところで、
Wii Fit(ウィーフィット)でゲームセンターが打撃をうけるというのは、
マイケルポーターの「ファイブフォース」で説明できます。

マイケルポーターは、マーケティング戦略論で有名な教授ですね。

「ファイブフォース」は、競争の5つの要因のことです。
その中に「代替品の脅威」というものがあります。
市場を代替品が奪ってしまうというものです。

ゲームセンターという市場をWii Fitがある程度奪ってしまいました。
これは、ゲームセンター同士が、顧客を奪い合うという構造ではなく、
全く異業種の「代替品」が顧客を奪うということなのですね。

他の例で言うと、
ハンバーガーのマクドナルドの競合が、
同業種のモスバーガーやロッテリアであることは事実ですが、
少し見方を変えると コンビニエンスストアも競合なんです。

軽食という意味では、コンビニエンスストアのお弁当やパンも
マクドナルドの「代替品」なのです。

全く関係ないと思われているものが、
実は代替品として競合だったりするわけですね。

これまで、身体を使ったゲームは、
主にゲームセンターでおこなっていたのですが、
最近は、薄型の大型テレビの普及と、Wii Fitで、
同じようなことができるようになりました。

Wii Fitは、ゲームセンターの代替品として、
ゲームセンターの市場を奪っているわけですね。

もちろん、ウィーフィットから言えば、家庭で新市場を開拓したので、
ゲームセンターから市場を奪ったという認識はないかもしれませんが。