cuttysark

WEB2.0とロングテール

2006年07月11日

先日、「WEB2.0」に関するセミナーに行って来ました。
場所は大手町の日本経済新聞社の8階でした。
『グーグル』という本を書かれた佐々木俊尚さんの講演でした。
その中で、ロングテール・マッチングというテーマが特に面白かったです。

ネット時代以前はロングテールは取るに足りないものとされていました。
なぜなら、「8:2の法則」において売れ筋の上位2割が売上高の8割を占めると言われていたからです。

しかし、書籍販売最大手のアマゾンにおいて、
ロングテールからの売上が全体の半分程度もある
(実際には非公表ですのでインサイダーでない限りその数値はわかりません)
ということが判明したとのことです。
つまり、8:2の法則では、売れ筋の上位2割が8割の売上高をあげると思われていたにもかかわらず、
ネットの世界では、これが通用しなかったのです。

なぜなら、店頭での書籍販売の場合は、
場所が限られているため、
あまりにマイナーな書籍は店頭に置けず、
取寄せなどしなくてはなりません。

しかし、アマゾンなら巨大な倉庫を所有しているため、
マイナーな書籍でも手に入ります。
すると、マイナーな書籍を購入したいお客さんは、
アマゾンで購入することが多くなります。
また、アマゾンはネットでの検索で瞬時に在庫状況がわかるということも強みです。

これを書籍以外にも応用することは十分可能であるとのことでした。
また、実際の事例をいくつか見ることが出来ました。

ネットの世界では、小さなキーワードでも深く情報を追求することで
マッチングが可能なんですね。