cuttysark

消費者の心理学

2007年03月13日

数年前から「米の研ぎ汁は、環境に悪い」って話
何度か聞いたことありませんか??

私は、この話には、日本のお米産業の思惑を感じます。

本日、お米を買ってきました。
自分が買ったのはもちろん、無洗米です。

ここ数年、無洗米ばかりです。
なぜなら普通のお米は、研ぐのに時間がかかるからです。

1回1回は小さな研ぎ時間かもしれませんが、
一生分を足したら、かなり膨大な時間なのではないでしょうか。

私は、時間を有効に使いたい。
ですので、数年前に無洗米が市場に出回ったときに、
我先に使い出しました。

はじめは、無洗米といえば、
ブレンド米などに限定されていたのですが、
コシヒカリなどの銘柄米も、
無洗米に対応するようになりました。

ですので、普通のお米を買う理由が無いので、
無洗米ばかりを食べてます。

しかし!

自分の知り合いの主婦は、
無洗米を一切使っていないというのです。(数年前の話ですが。)

なぜなら、無洗米を使うことは、楽をしているように思われるから!

家事は、主婦の仕事なんだから、楽をしてはだめ。
親や旦那に楽をしているように思われてしまう。

よって、普通のお米を買い、無洗米は使わないというのです!

自分にとっては、かなり衝撃的な話でした。
そんなことで、無洗米を使わないなんて。。。

その後、誰が言い出したのか、
「米の研ぎ汁は、環境に悪い」ということが、知られるようになりました。

でも、良く考えたら、この話どうですか??
「米の研ぎ汁は、環境に悪い」って!!

だったら、日本は米文化の国なのだから、
これまで稲作がはじまってから1000年以上も悪いことをしてきた訳でしょう。

いまさらって、感じがするのです。

そう!!

自分は、この話には、日本のお米産業の思惑を感じるのです。

つまり、
「米の研ぎ汁は、環境に悪い」ということを強調すれば、
前述の主婦のような方が、安心して無洗米を使うことが出来るのです。

◆これまで通り、お米を研いだら、環境に悪いのです。
  ↓
◆環境に悪いことはしてはいけません。
  ↓
◆いますぐ、無洗米に変えなくてはならない。。。

つまり、無洗米を使うだけの理由が与えられる。

消費者は、便利なだけでは買わない(買えない)のです。
買ってもいいというだけの理由(根拠)を伝えなくてはならない。

この事実は販売心理学の上で、重要です。