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AppleとSONYの命運を分けたものとは?

2012年03月29日

こんにちは、WEBメディア エヴァンジェリストの押切孝雄です。

10年前、私はイギリスの大学院で国際ビジネスを学んでいました。

その時に、レポートの課題が出ました。
テーマは、「SONYが好調な理由」について探ることでした。

大学院のクラスで、私だけが日本人ということもあり、
世界中から集ったクラスメイトからいろいろと聞かれました。
日本発祥の企業としてたいへん誇らしく思いました。

時は移り、今年2012年。
Appleが好調です。
反面SONYは低調期を脱しきれずにいます。
様々な理由があると思います。

1つ言えることは、もはやテクノロジーの問題ではないということです。
では何が重要なのか?

企業や人が多くの人に支持される1つの理由として、
Simon sinek(サイモン・シネック)のTEDに答えがありました。

支持されるのには、何をつくるかからはじめるのは重要ではない。
どのようにつくるかもさほど重要ではない。

実際、Apple以上に、SONYや他の企業の方がよほど精巧に製品をつくることができるかもしれません。
この2点には、すでに差が無くなっているかもしれない。

答えは、「なぜ、その活動をしているのか」からはじめている企業と
そうでない企業との違いだとサイモン・シネックは考えています。

なぜ作るか、何のために作るかというビジョンのある企業は少ないし、
そのビジョンを表明している企業はもっと少ないというわけです。

サイモン・シネックの上記の映像では、Appleの成功の要因、
マーティンルーサーキング牧師が人々を駆り立てた理由などについて話しています。

熱狂的に支持を集める企業と、そうでない企業の違いについて、簡潔にスピーチしています。

日本企業でも「なぜそれをするのか」理念を語る企業や経営者は、圧倒的に少ない。
だから、それを表明し、多くの人に賛同を得る企業は結果的に繁栄します。

たとえば、ユニクロが、なぜ服を作るのか?
単に、アパレルで世界一になりたいからではないです。
そんなビジョンなら多くの人から支持を得ないですので(^_^;

「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というビジョンのためです。

「世界を変える」と言っているからには、その裏には地道な活動があります。

単に服を売るだけでなく、もう着なくなったユニクロの服を回収し、
その服を、途上国で服をあまり買えない人に配るという活動をしています。

ユニクロの服が単に安いからという理由ではなく、
企業理念に共感して良いイメージを持ち、購入するということは少なくありません。

ユニクロやSONYについては、この映像では言及していませんが、
様々な謎が解けた!
と思いました。

このスピーチ、気に入りました。

個人的に、定期的に英語の暗唱会に参加しているのですが、
サイモン・シネックのこの映像のうち、1分くらいを切り出して、暗唱に活用してみたくなりました。

1カ月くらいかけて、100回以上聞いたり、音読したりしても、苦痛にならない
暗唱するに値する内容だと思います。