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価値観を基にした国づくり

2011年04月18日

こんにちは、WEBメディア エヴァンジェリストの押切孝雄です。

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( ↑ 「リトルインディア」のヒンドゥー教寺院内部 )

シンガポールの「リトルインディア」にはインド系の人びとが数多く住んでおり、ヒンドゥー教寺院もあります。
靴を脱いで入ってみると、サドゥが礼拝者の眉間に白い点をつけているところでした。

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( ↑ すぐそばにイスラム教寺院がある )

リトルインディアのメインストリートを数分歩くと、イスラム教の寺院があります。
小さな土地に、さまざまな民族が同居しています。

事実、人口のうち中国系の75%を筆頭として、マレー系が13%、インド人が8%で構成されている多民族国家です。
現在、民族間のいざこざはありません。温和に共存しています。

こういう多民族をまとめるにはどうしたらよいか。

ご存じの通り、シンガポールは1965年にマレーシアより独立しました。
リー・クアンユーという強烈なリーダーシップの下に、シンガポールは形成され、発展しました。

その基礎は「価値観に基づいた国づくり」です。
もっと言うと、各民族の価値観ではなく、「シンガポーリアン」という価値観です。

たとえば、共通語を英語にし、徹底したエリート教育を実施し、モラルある社会を実現します。
その結果として、現在の繁栄があります。

東北復興を考えたときに、リー・クアンユーのような強いリーダーシップと、
明確な方向性と、推進していく力が求められています。

大きくは、日本の政治・行政にはそれらを期待しつつ、でも他力本願では事は進まないので、
私は、私ができることを粛々と実行していきたいと思います。

次回のブログでは、日本に帰国後に、東北復興のためささやかながら実行したことを書いてみたいと思います。