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ターゲット・シフト と 蔵王の樹氷

2008年02月12日

こんにちは、WEBブランディングのカティサークの押切孝雄です。

この3連休に 山形県の 蔵王に行ってきました。

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冬の蔵王と言えば、スノーボードやスキー場として有名ですが、
今回は、樹氷 (じゅひょう) を観に行ってきました。

樹氷というのは、木に雪が積もって、
木 全体を 雪が覆うことなのですが、
どこの雪山でも、こういう現象が起こるということではなく、
蔵王独特の 現象だそうです。

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私は、山形生まれ山形育ちですので、
子供の頃から、親に連れられてスキーには行っていたのですが、
樹氷なんて、スキーに行けば、そこに存在するもので、
わざわざ樹氷だけを見に行くなんて思っていませんでした。

私が子供の頃は、
樹氷は そこそこ有名ではありましたが、
それほど大きな観光資源ではなかったのです。

実際に蔵王に行ってみたら、
樹氷を観に来ている方が多くびっくりしました。
そして、その観光客の多くが、外国からの方々でした。

欧米系、アジア系(韓国、台湾、香港)の方々がたくさんいらしてました。

それに比べて、スキー、スノボ場としての蔵王を考えると、
私が子供の頃よりも、客が減っているように感じました。

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私が子供の頃は、リフトに乗るのに20分待ちくらいは
当たり前だったのですが、
最近は、ほとんどの時間帯ですぐに乗れるようです。

マーケティング戦略で考えると、蔵王は、
ターゲットをシフトしているということがわかります。

昔(20年くらい前まで)は、日本国内のスキーヤーをターゲットにしていました。
しかし、今は、国内のスキー人口が減っていますので、
スキー、スノボだけに頼っていれば、衰退してしまいます。

そこで、目をつけたのが 「樹氷」という観光資源であり、
海外からの観光客でした。

昔も今も「蔵王」という観光資源は変わりませんが、
時代にあわせて、スキーをメインにしたり、
樹氷をメインにしています。

スキー客減少という衰退要因を甘んじて受け入れるのではなく、
樹氷 を見たことのない 外国人 にターゲットを変えています。

観光客数 を維持・増強していくという 蔵王 の マーケティング戦略は
なかなかのものですね。