cuttysark

2020年までの変化

2007年01月18日

今から10年以上も前の話ですが、
ある本を読んで初めて本当に身震いしました。

その本はピータードラッカーという経営学者が書いた
『ポスト資本主義社会』(1993年刊)です。

約200年おきに社会的革命が起きていることに注目しています。

◆13世紀ヨーロッパの都市国家への変化
   ↓
◆15世紀のグーテンベルクの植字印刷の発明とルターの宗教改革
   ↓
◆18世紀のアダムスミスの『国富論』と産業革命
   ↓
◆現在「知識」に関する革命の真っ只中(2020年くらいまでつづく)

ドラッカー曰く、
「明らかに、いまだこの転換期の真っ只中にいる。
もしこれまでの歴史どおりに動くならば、
この転換期が終わるのは、2010年ないしは2020年となる。
(ポスト資本主義社会 p24)」

インターネットの普及などのIT革命をはじめ、
バイオ・医療技術、国際物流まで、
まさに知識を物に援用した革命の最中だということです。

さらに、

「1990年に生まれた者が成人に達する頃には、
彼らの祖父母の生きた世界や父母の生まれた世界は、
想像することも出来ないものとなっているであろう。
(同 p24)」

一個人として思うことは、
そんな大変革の起こっている時代に仕事ができることに感謝です。

この本をはじめ故人ドラッカーの著書は、示唆に富んでいて、
大好きな経営学者の1人です。
これから先、永遠に彼の新作を読むことはできないのが残念ですが、
今までも、これからも、折を見てこの本を読み返していきたいと思います。