cuttysark

「ふるさと納税」にみる「三方良し」のビジネスモデルとは?

2014年08月13日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

本日は「三方よし」の話です。

「ふるさと納税」というものがあります。
このブログでも、本の印税を全額寄付するために、石巻に「ふるさと納税」をした話をしました。

石巻では、「ふるさと納税」をしても、納税者本人には、特に見返りはありません。
これはそうあるべきだと思います。

被災地支援という目的でふるさと納税をしていますので
納税させていただいたお金は、100%復興のために使用していただければありがたいのです。

これは、典型的な「三方よし」のモデルではないかと思います。
三方よしとは「買い手よし、売り手よし、世間よし」の三者ともに得するモデルです。

この場合は、納税者である私はお金が行き届いて欲しいところに届くということで満足し、
納税を受けるほうの石巻市ではそのお金を復興に役立てることができます。
そして被災地の方は、インフラがととのうことにより、便益があります。

これまでにあった納税者の不満としては、
国に税金を持っていかれるが、その税金が「本当に必要なところ」に使われていないのではないかということがあります。
「本当に必要なこと」とは、人によって違います。
人によっては、復興支援かもしれないですし、人によっては子育て支援かもしれません。

この点、ふるさと納税をすると、
自分にとって必要と思われる自治体に大事なお金を送ることができるのです。
そして、自治体に納税するだけでなく、その使い道も指定することができるのです。

したがって、いまだに税金の無駄遣いと政府を批判する人は批判をするだけではなく、
自分がおさめたりところに税金を納めることができるようになってきていますから
どんどんふるさと納税をしてしまえば良いのではないかと思います^^

と言うわけで、その後、ふるさと納税という制度かとても面白くいろいろと調べてみたところ、
日本中の様々な市区町村がふるさと納税を受け付けていることがわかりました。

さらに言えば、その土地土地の物産をお返しに送ってくれる自治体まであるのです。
例えば、山形県の庄内町では、1万円以上をふるさと納税すると
「つや姫」という山形の美味しいお米を10キロも送ってくれます。

実際に、庄内町のホームページからふるさと納税を申し込んだところ、
数日後には、納付用紙が届きました。

そして郵便局から納付をすると、その1週間後には庄内町から「つや姫」が届きました。

ふるさと納税は、いちど方法を覚えさえすれば、簡単です。

簡単に言うと、これまでただ単に天引きされていた税金を、自分の意志で地方に納税することで、
さまざまな物産が届くということです。

もちろん、所得に応じて、控除される上限はあります。
ただ、新聞報道などによると、来年度には控除額の上限が現在の2倍程度まで引き上げるいるそうです。

世帯によっては、1年分の家族が食べるお米をすべてふるさと納税でまかなえてしまうという家も出てくるでしょう。

もちろん、米だけでなく、肉も、魚も、果物もさまざまなモノがふるさと納税をすることで送られてきます。
こうなってくると、ふるさと納税をしない手はありません。

現在ふるさと納税をまとめたサイトがあまり充実していません。
私の予想ですが、おそらく、ここ1年ぐらいでふるさと納税を一括で行ってくれるサイトや
自治体との橋渡しとなるような情報サイトかいくつか出てくるような気がしています。

それにしても、「ふるさと納税」の仕組みを考えたお役人は、本当に頭がいいですね。
納税への批判をする人は、自分が納税したい自治体に納税すれば良いですし、
自治体も、多くの人にふるさと納税をしてもらうべく、魅力的なその地域の名物の物産をお返ししたり、
観光で引き込んだりできます。

ひいては、日本の活性化にとっても役に立っているのです。
そんなことをシステムとして運用を思いついて、実施した官僚がいる日本って、捨てたもんじゃないと思います。

それではまた書きますね!