こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
本日は、10年後に無くなる仕事、新たにできる仕事というテーマです。
少し大きなテーマですので、今回から3回シリーズで紹介します。
総務省や英国、米国の研究機関などが20年後には現在の半分の仕事が無くなると言っています。
20年というと、かなり先ですので、不確実性が高いです。
そこで、今回は10年後の2026年に無くなる仕事と、
新たにできる仕事について考えてみたいと思います。
10年後のことを見据える場合に、過去のことを考えるとわかりやすいですね。
そこで、たとえば、電車のことを考えます。
30年前の1980年代には駅の改札口で、切符を切る駅員さんがいました。
1990年代に自動改札機が導入されて、2001年に非接触ICカードのsuicaが導入されると
利便性から一気に普及していき、切符を切る駅員さんをみることが少なくなりました。
現在は、駅のプラットホームへ、転落防止のホームドア(自動開閉ドア)が設けられつつあります。
これにより、ホームに立つ駅員、警備員の数が減っていっています。
このホームドアにより、10年後は、ホームに立つ駅員、警備員の数は
大幅減にできるでしょう。
suicaが駅員の切符切りの仕事を奪ったという見方もできますし、
プラットホームのホームドアが駅員・警備員の仕事を奪いつつあるという見方もできます。
ただ、駅員の不可価値の高い仕事は、駅員にしかできない仕事です。
これまで切符切りやホームでの安全確認という機械に代替可能な仕事は機械に任せて、
乗降客からの問い合わせや不具合対応といった、駅員にしかできない付加価値の高い仕事に集中できます。
つまり、規則性があり、単純な繰り返しで、しかも市場が大きい仕事は、
機械やロボットに代替できるということです。
現在、スーパーマーケットのレジが無人化しつつあります。
たとえば、東京都内のイオンの食品売場のレジは、従来通りに人がレジを対応する場合が半数、
無人のレジ(お客さんが自分で精算するレジ)が半数になっています。
まだ、導入期なので、お客さんが慣れていなかったり、無人レジにエラーが出たりで、
10台程度ある無人レジに対して、エラー対応の店員が必ず1人以上付いています。
完全に無人化するのは当分先のように思われますが、
現在の駅改札の自動改札機のように、食品スーパーのレジも10年後(2026年)には当たり前に
なっている可能性が高いです。
無くなる仕事について、単純作業で市場が大きく採算に合うものは機械化・ロボット化していきます。
では、10年後のスーパーレジの店員さんはどうするか?
スーパーレジという仕事は、ほとんど無くなるでしょう。
ただし、駅員さんがそうだったように、スーパーレジ担当者も、その分、お客様対応に転換できます。
10年後の高級スーパーには、お客様の買い物をサポートするお客様コンシェルジュが常駐しているかもしれません。
このようにして、少しずつ機械化、ロボット化していくわけですが、
これは良いのか、悪いのか?
人でなくてもできる単純作業が、人から機械やロボットに移行するのは、
決して悪いことではありません。
人は、人にしかできない付加価値の高いことに集中できるようになります。
では、これからの10年で、人にしかできないこと、新しくできる仕事とは何なのか?
それは、次回のブログで紹介します。