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選挙開票を効率化させたもの

2014年12月18日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

先日、衆議院選挙がありました。
投票率が52%ということで、有権者の約半数が棄権した選挙でもありました。

私は、この選挙に、ある関心を持ってのぞみました。
それは、投票用紙です。

事前のニュースで、開票作業の迅速化のため、
投票用紙が、開きやすい仕様になっているというのです。

投票箱に用紙を入れる時に、1回折って入れる人が多いですが、
開票する時に、その折られた用紙を開くのが手間らしいんですね。

用紙を開く手間が省けると、開票時間が早くなり、選挙結果が速く出るというわけです。

開きやすい投票用紙を開発した企業があり、その用紙を全国の数百もの自治体で
採用されたというニュースでした。

投票日当日に、投票所へ行き、係員さんから投票用紙を受領して、
投票コーナーへ向かいました。

そこで意中の候補者の名前を書いて、投票用紙を2つ折りにしました。
それを、台の上においてみると、2つ折りにした用紙がじんわり開いてきました。

完全に開くということは無かったですが、たしかに開いたんです。

そこで、これは、紙のようだけれども、紙では無さそうだと思いましたので、
投票用紙の端を破ってみようとしました。

しかし、破れませんでした。
用紙は、プラスチック製のようでした。

見た感じ触った感じは紙そのものなのですが、実はプラスチックなんですね。

紙に似せてつくったプラスチックで、紙と同じくらい摩擦力があるので、
鉛筆で書くことができますが、プラスチックなので、折っても、戻ろうとする力があったんです。

そこで、今度は、どのくらい戻る力があるのかと、
爪で、ギーッと投票用紙を折り曲げました。

すると、開く力が弱まりましたが、それでも少し開きました。
その後、普通に投票箱に投票用紙を入れてきました。

こういう、用紙の小さな改善は、気づく人がほとんどいないほどのことだと思いますが、
開票作業の効率化という点では、大きな役割を果たします。

そして、このような小さくみえて大きな改善が、日本らしいと思いました。
こういう改善の1つ1つが、諸外国と比べても抜きん出ている日本力なのだと思います。