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旅で体験することでいつかつながってくる時が来る

2014年10月28日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

本で得られることはたくさんあります。
しかし、知識をいくら得ても体験に勝るものはありません。

身につくためには、自分で体験して頭だけでなく、身体にも刻みつけることです。
という意味では、バリ島でのkopi(コーヒー)もその1つでした。

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( ↑ バリ式のコーヒーは粉をそのまま入れるため、コーヒーカップの縁にも粉が少し残っている )

バリのコーヒーは、粉です。
ドリップ式の粉ではなくて、もっと粒子を細かく粉にしているんですね。

淹れ方はとっても簡単で、大さじ2杯ほどの粉を大きめのコーヒーカップに入れます。
そこに熱湯を注ぎます。

そして、20秒ほどよくかき混ぜて、粉が沈殿するまで2−5分ほど待ちます。
すると飲み頃になります。

飲んでいくと、もちろんカップの下に粉の残滓はたまってますので、
たまった澱は捨てるという飲み方です。

これを飲んだ時に、アレと同じだと思ったんです。
アレとは、ギリシャで飲んだコーヒーです。

ギリシャで飲んだコーヒーも同様に上澄みだけを飲みます。
10年以上も前のできごとですが、
何の予備知識もなく、ギリシャのカフェでコーヒーを注文し、
そのコーヒーを最後まで飲もうとしたら、粉がざりっと口に入って、衝撃的だったんです^^

この上澄みだけを飲む方式は、
トルコでも同様で「トルコ・コーヒー」と言ったほうが知られているかもしれません。

ギリシャとバリでは地理的にも地球の反対側と言ってよいほど遠く離れています。
1つの出来事が、つながってくるんですね。

というよりも、ドリップ式やサイフォン式のコーヒーの淹れ方が開発される前までは、
もともとこのようにしてコーヒーを飲んでいたわけですから、その裏付けでもありますね。

海外に行って、なにか日本の常識とは違うことに出会うことがあります。

その時に、わからないことでも、いつかわかる時が来るかもしれません。
そういった経験の1つ1つが重要なことなのではないかと思います。