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意外と進んできた大学のIT化の現在地

2015年03月04日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

大学で講師をするようになってわかったことがあります。

4月になると、学生は履修登録をします。
どの講義を取るか、履修表を見ながら決めていきます。
多くの大学では、1冊の冊子になっていて、講義ごとの詳細が書いてあります。

この講義内容(シラバス)は、事前に、我々講師が講義ごとに作ります。
それを大学の事務員さんがまとめて1冊にしてくれるわけです。

5年前には、講義内容・シラバスを書いた時には、大学から送られてきたエクセルへ記載して、メールで事務員さんに送っていました。
それを、大学の事務員さんが、1講義ずつ、登録していったわけです。

講義数は、大学全体で、数百になりますから、たいへんな手間だったと推測します。
(エクセルよりも前の時代は、手書きだったかもしれませんね、今となっては、もうそんな時代のことは考えられないほどです)

これが、今は、WEB経由です。

教員それぞれが、大学のネットにログインして、シラバスを打ち込んで終了です。
教員は、エクセルに書くか、ネットで入力するかの違いだけですので、ほぼ手間は変わりません。

大学職員さんは、講師から送られてくるエクセルからの転記の手間が完全になくなり、内容チェックに専念できるので、
かなりの事務作業の手間が省けたのではないかと思います。

これは、本当に良いITの使い方です。

ちなみに、現在の大学では、期末の試験結果も、講師が大学のWEBにアクセスして、
採点結果を直接的に入力して確定できます。

わざわざ郵送するとか、大学に行く必要がないですので、非常にスムーズです。
こういう多くの人の労力を効率化するIT化は、良いIT化です。

ただ、ほめて終わりですと、進歩が無いですので、
最後に講師からの注文としては、学生にアンケートをとったり、
反転授業や半反転授業がしやすいように、
講義資料をWEBに公開するスペースやアンケートシステムをもう少し簡単にできるように整備して欲しいです。

昨年、アンケートを電子化したのですが、スマホでQRコードを写すとアンケートに答えられるような仕組みを講師の私が考えましたので。
大学側で整備したら、多くの講師が普通に使用することができてさらなる使い勝手の向上につながると思います。