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定点観測:池袋の10年

2017年08月24日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

個人的に池袋に住み始めて10年になるのですが、
ゆっくりと、でも着実に変化したのがこの10年です。

本日は、10年前と現在の住民の違いを通じて、
池袋がどのように変わったかについて書いてみたいと思います。

10年前の池袋は、他の街よりも中国人が多いという印象でした。
道を歩いていると、中国語を聞くことは普通で、
池袋駅から自宅までの道すがら、中国語を聞かない日はないという状況でした。

池袋中華街構想というのが一時期盛り上がりましたが、
それを下支えするように中華料理店が林立し、
お店を切り盛りする料理人やウエイトレスが中国人というだけでなく、
お客として来ている人にも中国人が多く、
ここは日本なのか?
と思ったのが、池袋に住みはじめた10年前でした。

それから10年後の、現在2017年、どうなったかというと、
中国人はそのまま多いですし、池袋に住んでいる中国人の子供が日本の公立学校に通っていることもごく普通の光景として目にします。

明らかに目立ってきたのは、それ以外の国からの人々です。

ベトナムからの若者はここ数年で急速に増えました。
10年前にコンビニのレジに中国人が多かったですが、現在はベトナム人に取って代わって来ています。

また、もう少し顔のほりが深く浅黒いインドやバングラデシュかあたりの南アジア系の人々も毎日のように見るようになりました。

さらに、イスラム教の女性は頭からヴェールを被るのでわかりやすいですが、
ちらほらイスラム系の住民も見るようになってきました。

10年前は、やたら中国人が目立ったのですが、
現在の池袋は、海外からの住民が多国籍化しているのが特徴的です。

私が、ロンドンに留学していた2001年から2003年に感じたのは、
ロンドン中心部は、意外にもイギリス人が少ないということでした。

ロンドン中心部はアクセス面での利便性が高いものの少し騒々しいため、
イギリス人は、ロンドンの中心部には住まずに、郊外の住宅地に住む傾向がありました。

池袋は、アクセスが良くて、仕事でどこに行くにも電車で移動のしやすいターミナル駅です。

池袋の10年後はどうなるでしょうか。
多くの国からの人々が対立すること無く、日本の秩序の元に共存しつづけることを願います。
さらなる多様化へと向かうのか、楽しみなところです。