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安売り家電店としてのリアル家電店の終焉

2015年01月08日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

先日、クオリティ・オブ・ライフを高めるために、シャワーヘッドを買いに、
大手の家電店に行ってきました。

商品を店頭で決めて、買おうと思い、念のため、ネットでの価格をスマホで調べると、
少し価格差(ネットのほうが安い)がありました。

そこで、店員さんにお伝えました。

1年ほど前、家電を買った時にも、同様にネットの価格を見せたら、
すぐにその場で金額を調節(値下げ)してくれました。

しかし、今回、ネットの価格(Amazonや楽天)と比べて高くても、
価格の調整(安く)できませんと言われました。

ビックカメラやヨドバシカメラなどのリアルの店舗と比較して高かったら、
安くはできるそうです。

この時にさとりました。
ヤマダ電機はネットについていけなくなったと。

価格の面で、ネットに敗退したということですね。
ネットは注文があったら郊外にある倉庫から直送だから安くできますが、
ヤマダ電機などのリアルの店舗は、都心の一等地やロードサイド店に家賃と人件費を投入していますので、
構造的に、価格の面ではネットにはかなわないのですね。

では、ヤマダ電機が終わりか?
といえば、全くそんなことはないわけです。

ネットにできないことをやれば良いのです。
事実、出張修理サービスをやっていますし、
「スマートハウス」という注文住宅・リフォームの住宅分野にも進出しています。

つまり、まだネットが苦手な分野に着目しているわけです。

リアル店舗の場合は、店舗の販売員という専門知識を有する人たちがいますので、
これは、ネットに比べて大きな資産です。

とくに住宅分野は相性が良いと思います。
様々な専門知識が必要なので、顧客の側としても網羅された専門家集団に相談したいからです。

まとめると、家電単品で考えれば、圧倒的にネットの店舗の方が有利です。
レビューもありますし、買いやすい。

逆に、出張修理や家電の総合力のようなスマートハウスのような分野は
リアルに相対して相談できた方が有利ですので、専門力が活かせます。

Windows95が発売されて、今年でちょうど20年になり、ネットがごく普通になり、
ネットがリアルを侵食しているのは事実ですが、
ネットにも弱みがあり、リアルはその弱みを強みに変えられるということですね。