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秀逸なクラウドファンディング事例:Kurand その1

2015年06月02日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

お店をオープンする時に、どんなプロモーションの方法があるでしょうか?
広告を打つ、チラシをまく、クチコミをする。
さまざまな方法があります。

お店を運営する側としては、開業初日から満員御礼だったら、
とっても嬉しいわけです。

たとえば、池袋に飲食店をオープンする場合。

池袋は、そもそも飲食店が多いですので、競合が激しいです。
しかも、そのお店は、通りの裏手の小さなビルの4階で、池袋を歩いている人が、
ふらっと立ち寄るということはほぼない立地です。

さらに、日本酒の立ち飲み専門店です。
「日本酒離れ」という言葉があるほどですので、お客さんが来てくれるかどうか・・・。

しかし、そのお店は、そんな心配をよそに、開業日から、いきなり満員御礼でした。
そして、2ヶ月先までずっと予約でいっぱいになっています。

そんなことありうる!?
その秘密とは何でしょうか?

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秘密は、クラウドファンディングだったんです。

makuakeというクラウドファンディングサイトがあります。
そこで、募集しました。

内容を読むと、そのお店は、日本全国の酒蔵から取り寄せた日本酒100種類が、3000円で飲み放題のお店なんです。

日本酒は、飲み比べしたいというニーズがあります。
ただ、通常、お店では、なかなか10種類も20種類も飲み比べが難しいものです。

それが、辛口、甘口、淡麗、濃いめのさまざまな100種類がありますので、
自分の好きな銘柄・酒蔵を見つけられるというものです。
そして、どれだけ飲んでもOKです。

そんなオファーがあったら、日本酒好きにはたまりません。
一回行ってみようとなるわけです。

このクラウドファンディング、予約の権利といえます。
私もこの情報を見つけて、オープン前に予約をしました。
通常よりも少し安く20%割引で買えました。

ネット上でもクチコミとなり、多くの人が殺到したわけです。
秀逸なキャンペーンといえます。

日本酒好きにはたまらないものの、日本酒を一切飲まない人には全く刺さらない情報です。
これが、インターネットの場合に、しっくりくるんですね。

インターネットでは、趣向性のわかれる分野において、
熱狂的ファンを獲得する時に大きな力を発揮します。

私は、オープンしてから、2週間の間に2回行きました。
実際行ってみてわかったことは!?

次回は、お店について書いてみたいと思います。