こんにちは、カティサーク代表の押切孝雄です。
昨日、Softbank World2014に行ってきました。
孫正義さんの基調講演がありました。
そこで、日本の労働問題を解決する方法を発表していました。
日本の労働問題とは、少子高齢化に伴う労働力不足です。
人件費が高く、労働力が少ない。
このままでは、海外の安い労働力と競争できない。
これを、どうやって解決するか。
100人中99人は、信じないかもしれないがという前置きで、
ロボットが解決するといいました。
ソフトバンクが先日発表して、2015年2月に発売予定のpepperを念頭に置いた発言です。
将来的に日本に3000万台のロボットを導入するという構想です。
工場の産業ロボットではなく、人型の汎用ロボットです。
約100年前のT型フォードが大量に自動車を生産して、
我々の生活環境を一変させたのと同じように、
人型の汎用ロボットが、10年後、20年後には、あまねく存在する状況をビジョンとして持っているようです。
かなり大きなビジョンですね。
孫正義さんの発言で、参考になったことを1つ。
それは、織田信長が天下を取った要因についてです。
織田信長は、当時、最先端の鉄砲という武器を戦の際に最大限に活かした。
鉄砲について、織田信長が発明したわけではない。
その活用方法を見極めて、誰よりもはやく大量に利用した。
つまり、ソフトバンクは、iPhone(武器)を発明していない。
しかし、全社員にiPhoneとiPadとクラウドの環境を整備して、最大限に活かしている。
その結果、生産性が2倍以上になったということです。
この点が、個人的には胸に響きました。
たしかに、ソフトバンクは、iPhoneやpepperを発明したわけではないが、
その将来性を見出し、劇的に広めていく力がある企業です。
ちなみに、個人的にソフトバンクの孫正義さんの講演を生で聞くのは、
17年ぶりでした。
1997年に聞いて、衝撃だったことがあります。
それは、2018年にコンピュータの処理能力が人間の脳を超えるというスライドでした。
そして、今回のプレゼンでも、そのスライドがあったんです。
17年前から言っていることが全くぶれていない点、ビジョンが明確な経営者だと思います。
すぐれた経営者は、20年先、30年先を見据えています。
ビッグピクチャーを描ける孫正義さんは、まちがいなくその1人ですね。