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大学のテスト問題をどう作ったか?

2018年08月01日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

現在、大学のWEBマーケティング講義(前期)が終了し、学生の評価をしています。
今年8年目なのですが、これまでの期末テストは、
4択と穴埋めと、論述の3つの方法で学力の定着度を見てきました。

やはり、マークシートだけでは、学力は計れないと思い、
書かせる問題も入れてきたたのですが、
今年は、その考え方を変えて、4択だけ40問のマークシートにしました。

大学センター試験でも司法試験(短答式試験)でも、マークシートが採用されているため、
実力をはかるのにマークシートで問題ないという考えに至ったからです。

ただ、マークシートで実力がわかるように、簡単な問題と、
正誤を答えさせるような、少し考えさせる問題を織り交ぜました。

また、難易度の高い問題を作ろうとすると、
問題文自体が難解な、国語力の問題になりかねないため、
国語力的な難易度ではなく、WEBマーケティングで学習したことを問うことに注意をはらいました。

2問ほど、実際に出した問題と答えを下記に紹介しますので、ぜひ一緒に考えてみて下さい。

◆たとえば、やさしい問題:

LINE@でできないことを下記より選べ。
A: 登録者の現在の所在地を把握する
B: 登録者にメッセージを送る
C:お店の情報を紹介する
D:お店のホームページにリンクする

答えは、Aです。
LINE@で、登録者へメッセージを送ったり、お店のホームページへリンクしたり、情報を紹介したりはできますが、
登録者の個人情報まではわかりません。

◆難易度のやや高い問題:

下記の文章のうち、誤っている選択肢を選びなさい。
A: Googleトレンドで調べると「コンビニ」や、「居酒屋」などの検索数が2011年以降に増えている。その理由は、PCからの検索に加え、スマートフォンからの検索数が増えたためである。
B: アクセス解析をすることにより、サイトがどのくらい見られているのかを計測できる。代表的なサービスとしてGoogleアナリティクスがある。
C: プロダクト・ライフサイクルとは、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4期に分けられる。
D: O2Oとは、Offline to Onlineの略称で、オフラインからオンラインへ誘客することである。たとえば、駅に貼ってあるポスターのQRコードをスマートフォンで読み取って、WEBサイトへアクセスすることを指す。

答えは、Dです。
020は、Offline to Onlineではなく、Online to Offlineです。

このような問題を40問出しました。

簡単な問題ばかりですと、高得点を取る人が多くなり、勉強したかどうかの差がつきますが、
できる人の中での差がつきにくくなります。

逆に、難しい問題ばかりでは、突出してできる人は保定できますが、
中位から下位の人の差が小さくなります。

それでどうだったかといえば、
今回はこのような問題が40問あったこともあり、
よくできる人と、勉強不足の人を両方確認することができたと思います。

ただ、来年に向けては、もう少し難易度が高い問題があっても良いと思いますので、
難しい問題数を数問程度増やし、よく勉強した人が高得点を取れるようにしていこうと思います。