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ミヤギテレビ「ミヤギnews every.」への取材協力

2020年07月07日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

先日ミヤギテレビの番組「ミヤギnews every.」にてYouTubeに関する特集があり、遠隔にて取材協力をしました。

テーマは「YouTubeの可能性」で、仙台のご当地YouTuberや、宮城県在住で人気が全国区の家族YouTuber、さらに宮城県警のYouTube活用に関して事例が紹介されました。
そこに、専門家の話として、私へのインタビューが挟まる構成でした。

在京キー局の場合は、ADやディレクターから問い合わせが来るのですが、地方局は若手アナウンサーがリサーチから取材対象へのインタビュー、そして出演までをこなす傾向があります。
今回の「ミヤギテレビ」だけでなく、「中京テレビ」の時も若手のアナウンサーがジャーナリスト的な動きをしていました。

今回もアナウンサーから直接問い合わせをいただいたのですが、放送中に話している言葉がアナウンサー自身の取材を通した咀嚼された言葉なので、放送を見ていても信頼感があります。
ちなみに取材はzoomではなくFaceTimeでした。

下記に、取材時に用意した内容を紹介します。

YouTubeの影響力


日常的に接しているメディアであり、影響力は大きい

東京の大学生200名超へのアンケートを取ったところ、毎日YouTubeを見る人75%、2日に1回を含めると、約9割がYouTubeに接している。
逆に、YouTubeをほとんど見ない人は3%程度しかいない
(アンケート:200名超、大学2年〜4年生、男女半々、2020年6月中旬)

大学生だけでなく、未就学児から大人まで広く視聴されている。
小学生の「なりたい職業ランキング」の上位に入る、あこがれの職業となっている

ちなみに、2005年にYouTubeがスタートしてから、今年2020年で15年になる。

コロナ禍におけるYouTubeの可能性


娯楽面でも、ビジネス面でも、教育面でも、採用面でも、可能性はとても大きい

直近のデータ:コロナ渦で、YouTubeの視聴が増えたと答えた大学生7割以上
(東京の大学生200名超へのアンケート結果)

コロナ渦での事例:

教育の事例:これまで通学して相対で行っていた幼児教室が、コロナ渦により自粛となったが、
YouTubeの限定公開機能を活用して、自粛中も学びを止めなかった。
 子どもたちは、自宅で学習を継続できた。

習い事の事例:ダンス教室で、通学ができなくなったが、ライブ配信(インスタライブ)を行った。

芸能人によるYouTubeチャンネル開設も増加している
(たとえば、小島よしおの小学生向けの学習チャンネル「小島よしおのおっぱっぴーチャンネル」)
https://www.youtube.com/channel/UC-46-Tim9-pbw6BfG6bBnmA/videos

一般人が有名人になれるということ


宮城県在住のユーチューバー家族「れのれらTV」
https://www.youtube.com/channel/UCw3RCydc5_K74047gunkeaw

一般の方が簡単に世の中に情報発信できる世の中になったことについて

YouTubeは、万人に開かれているので、誰でも情報を公開できる。
YouTubeであれば、無料で世界に発信できる。お金がかからない。
人気になれば稼げる(後述)。

YouTube発の有名人(YouTuber)も多数出現している。

ジャンルは実にさまざま
これまで、WEBサイトで写真と文で紹介されていたコンテンツも動画化している。
たとえば、「料理レシピ」も家電などの「レビュー」も動画の時代になった。

専門性がある人が情報を公開していくのに向いている。

ただし、人気になるかどうかは別問題。
かつては、単発での面白さで良かったが、現在は、継続してコンテンツを作っていくチャンネルであるかが重要

これまでは、テレビではやりにくいような、過激な映像・言動の動画も散見されたが、
YouTubeでも規制がかかってきており、現在は過激さではなく、クオリティに転化してきている。

芸能人や一流スポーツ選手によるYouTube参入が相次いでおり、
現在は、YouTuberの数が多く、過当競争に陥っている。

やはり、また見たいと思わせるオリジナルコンテンツであることが重要。

視聴者を飽きさせないために、動画の制作スキルが必要であるが、
動画の制作スキルがなければ、外注すれば良い。
ただし、費用はかかる

専門性が高く、トーク内容で勝負するのであれば、編集は最小限で、凝った動画にする必要はない。
事例:メンタリストDaiGo
 https://www.youtube.com/user/mentalistdaigo/videos

事例:山本一郎やまもといちろう
https://www.youtube.com/channel/UCYngjP_3hOC-yu2A077rKbQ

仕事ととしても成り立つ?


YouTuberという意味では、狭き門です。
成功しているYouTuberは毎日動画をアップしている者も多く、クオリティの高いコンテンツを日々量産するのは簡単ではない。
目指して成功するのは100人に1人いるかどうか

企業動画という意味では、会社の情報をYouTubeで公開して、売上につながるということはあります。
多くの企業で実施されています。
事例:PlayStation Japan
https://www.youtube.com/channel/UCaghC0OZwAdidMrbvxkcrPg

YouTubeに動画を公開する企業が増えているので、
動画制作の会社も増えている

また、YouTube向けの事務所や、PR会社など、
YouTubeの周辺産業が盛り上がってきています

採用面接・仕事への活用は?の観点で

宮城県警 初の「採用動画」
コロナ禍により予定していた採用説明会などができず苦肉の策で始めたそうですが
普段見られない警察官の一面が見られてちょっと話題になりました。
https://www.youtube.com/channel/UC-Q7GgeTZXKbIeorVu5e0jQ
 
就職採用などにもつながるYouTubeの可能性などについて

採用動画や企業の動画をYouTubeで見たことのある人:45%(東京の大学生200名超へのアンケート結果)
2年生がメインの講義アンケートでも4割以上の学生が企業の動画を見たことがあると答えた
就職活動をする4年生だけをアンケート対象とすれば、なおさら増える

第一志望の会社の情報は長くても見る傾向がある

採用も動画化
プロモーションビデオのようにきれいな動画ではなく、手作り感のある動画の方がむしろ、実際に働く人のチームワーク、仲の良さ、関係性が感じられる
「警察には夢がある」動画も、動画の撮影・編集自体は手作り感があるが、シナリオと構成がよく練られている。

就職活動する人は、どんな仕事をするかだけでなく、どんな人が働いているのか、実際に働いている人たちのことを知りたい。
従来、WEBサイトでは、先輩紹介などのコンテンツは人気があり、閲覧数の多いコンテンツである。

これは動画でも同じ。
写真と文字のWEBコンテンツだけでなく、動画の方がより情報が多い。
企業の志望者にとっては、より深く知る機会になる。

今後のYouTubeの使い方


利用者としての使い方:

エンタメから学習コンテンツまで多種多様にある。
動画を見始めると、ついつい見すぎてしまい、時間が経つのを忘れてしまうもの。
時間がいくらあっても足りなくなる。
「再生速度」の調整ができるので、再生速度を1.25倍とか、1.5倍とか早めて視聴すると、時間を有効に使える。
中毒にならない程度に上手に付き合ってみては

YouTuberとお金

人気のYouTuberとなれば、職業として生活できる金額にはなる。
収入は3つ

1: 広告モデル
YouTubeからの広告収益
チャンネル登録者数1000人以上、総再生時間4000時間(年間)以上の場合に広告をつけられる

→個別に異なり、チャンネル登録者数、動画の本数と、長さにもよるが、
毎日投稿しているチャンネル登録者数10万人のYouTuberで、月額広告収入が100万円程度の人もいる(年収換算で1200万円)
チャンネル登録者数100万人では、数千万円から1億円を超える場合もあると想定できる。
ただし、広告収入のため、上振れ、下振れはある。

2: 企業案件
企業からのタイアップ案件(事務所を通す場合と、所属事務所がない場合は直接での依頼がある)
事務所を通す場合は割高になるが、適切なYouTuberを紹介してもらえる

3: 他メディアへの露出
出版、イベント、テレビなど