こんにちは、カティサークの押切孝雄です。
シンギュラリティ(特異点)という言葉があります。
コンピュータの性能が、人の知能を超えて発展し、それ以降の予測が成り立たないことを指します。
コンピュータの性能は、ムーアの法則にしたがって、年々高速化しています。
2018年には、1台のコンピュータが人間1人の脳細胞の数を超え(ると予測されてい)ます。
そして、2045年には、コンピュータの知能の方が、
全人類の知能を合わせたものよりも勝ると言われています。
具体的には、人工知能にはディープラーニングという、
コンピュータ自身が自分で学習する機能が出てきつつあります。
これまでのコンピュータは、人間がインプットしたものを計算するものでしたが、
ディープラーニングでは、コンピュータ自身が問題設定をして、
考えて答えを出せるようになるということなんです。
たしかに、日本が誇るスーパーコンピュータの「京」は、世界一を誇りましたが、
人間のたてた課題を超高速で計算するコンピュータであり、
「京」自身が自分で課題を設定するというわけではありません。
現在、地球上で最も知能の高い生物は人ですが、
2045年には、地球上で最も賢いのはコンピュータになるということなんですね。
すると、人の知性を遥かに超えてしまいますので、それ以降の予測ができなくなるというのが
技術的特異点(シンギュラリティ)ということなんです。
ジョニー・デップが主演した映画『トランセンデンス』は、このシンギュラリティをテーマにしています。
先日観たのですが、その世界はユートピアではなく、その反対のディストピアで、
起こってほしくない未来ですが、絶対にないとは言えない世界でした。
2045年にシンギュラリティが本当にくるかどうかは別として、
たしかに、20年前に触ったパソコン「Windows95」は、大きくて遅かったですが、
今、手のひらにのるスマートフォンは、20年前のパソコンの何百倍も快適です。
コンピュータが、あと3年で人1人を超えて、
30年で全人類を凌駕すると考えると、とても面白いですね。
このシンギュラリティというテーマ、大きな話ですので、
もう少し掘り下げて、またこのブログで書いてみたいと思います。