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【2019年度大学生アンケート】:サブスクリプションでキャズムを超えたサービスは何か?

2019年07月11日

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

Amazonプライムや、Netflixなどのサービスに入っているという人も少なくないのではないでしょうか。
個人向けの月額課金や年額課金のサブスクリプションが世の中に受け入れられて、拡がりを見せているように思います。

そこで、今年2019年に大学生に、サブスクリプションに関するアンケートを取りました。
すると、興味深い結果となりましたので、紹介します。

サブスクリプションアンケートについて動画による解説

YouTube動画でも解説しています。
動画では、サブスクリプションで賢くなる方法として、
Kindle unlimitedの活用方法にも話を展開しています。
ご覧ください。

大学生の過半数がサブスクリプション

何か1つのサービスでもサブスクリプションをしているかどうかを聞きました。

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すると、大学生の59%が何かしらサブスクリプションしていることがわかりました。
過半数ということで、サブスクリプション自体はキャズムを超えて、レイトマジョリティへ達しており、
大学生においては一般的になっているということがわかります。

ちなみに、アンケートは、この日に東京都内の大学にて受講していた2年〜4年の大学生のうち、
有効回答数は179(履修者数は250超)です。

サブスクリプションの内訳

つづいて、どんなサービスを契約しているかのサブスクリプションの内訳を紹介します。

スクリーンショット 2019-07-10 11.34.49

すると、実にさまざまなサービスに入っていることがわかりました。

最も多いAmazonプライムでは25%と4人に1人が入っていることがわかりました。
以下、Netflix(17%)、hulu(11%)と映像プラットフォームが続きます。

キャズム(16%)を超えていたのは、Amazonプライムと、Netflixでした。

盤石なAmazon、続くNetflix

やはり、Amazonプライムは魅力的です。
Amazonで購入したものの配送が早く届くだけでなく、
映画やオリジナルコンテンツのAmazonプライムビデオ、
ある程度の音楽が聞けるAmazonMusic、
さらに、Kindleの電子書籍もkindle Unlimitedほどではありませんが、
ある程度Amazon Readingで読めます。

Amazon Readingは読みたい本があるかどうか微妙なことが多いですが、
おまけのサービス、Unlimitedへつなげるお試しサービスとしては優れているといえます。

すると、Amazonプライムは、年額4900円ですが、
たとえば、Amazonプライム・ビデオで年間10本映画を見て、
Amazon Readingで年間20冊本を読むだけでも十分に元が取れるサービスですね。

さらに、大学生であれば、Amazonプライムstudentの契約で、
はじめの6ヶ月が無料で、その後も月額250円、年額2450円(2019年7月現在)ですから、
入らない理由を探すのが難しいほど魅力的ともいえそうです。

Amazonプライムは、サブスクリプションの中でも、様々な分野のあるデパート型とでもいえそうです。

それに対して、Netflixは映像コンテンツに特化したブティック型ですね。
Netflixにしかないコンテンツがありますから、それを見たいと思ったら、Netflixに入るしか無いわけです。

従来型のレンタルのTSUTAYAやGEOなどのDVDをレンタルしているような業態はますます厳しくなっていきますね。

大学生に特徴的なサブスクリプションは?

他のサブスクリプションサービスでは、Spotify、LINE MUSIC、AWAなどの音楽のサブスクリプションサービス群があります。
やはり、Amazonプライムで音楽もついているけれど、それはおまけの範疇を超えずに、
本格的に聞くには物足りないということがよく現れた結果だといえます。

さらに、大学生という属性からか、ジャニーズWEB(月額課金300円)だったり、
ピクトリンク(FuRyu)というプリクラのサービスのサブスクリプションという特色が見られました。

また、YouTubeを毎日視聴する大学生は7割を超えていて
(YouTubeに関するアンケート結果についてはまた後日紹介します)
広告がいらないという感想を持つ学生は多いのですが、
広告が非表示になるYouTubeプレミアムへの加入は今年2019年7月時点では2%にとどまっています。

それは、YouTubeプレミアムが月額980円と高めの設定ということも関係していると思われます。

他、本当にさまざまなサービスをサブスクリプションしていることがわかります。

電子雑誌はサブスクリプションを超える日は来るか?

電子雑誌のサブスクリプションでは、楽天マガジンと、dマガジンがあります。
ちなみに、私は、Amazonプライムと楽天マガジンをサブスクリプションしています。
楽天マガジンは本当に素晴らしいサービスで、便利です。

ただし、電子雑誌は、大学生にとってキャズムを超える日は来ないと思います。

理由は明白で、電子雑誌を読むのにはタブレットがほぼ必須だからです。
画面の大きさの関係で、スマホで開くと読みづらいのですね。

今年の大学生のアンケートで、大学生はタブレットを持っていない(タブレットを持っている大学生は2割強程度)でした。

kindleであれば、リフローして、画面サイズに合うようにレイアウトが最適化されますので、
スマホでも問題ありませんが、
電子マガジンは、固定レイアウト型なので、スマホでは画面が小さくてそのままでは文字が読めません。
電子雑誌は、タブレット向きと言えます。

今回は、大学生のサブスクリプションについて見てきました。
この辺の事情は、毎年、刻々と変化するようにも思いますので、来年も機会がありましたらまとめてみたいと思います。