ハブ化:豊かな国シンガポールの肝とは?

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

シンガポールに訪れたほぼすべての人が感じるのは、
東南アジアにあって、大変に豊かな国ということでしょう。

一般的に、欧米などに比べて東南アジアの所得水準が低い理由として、
東南アジアは、気候が良すぎて(暑すぎて)生産性が上がらないからというものがあります。

たしかに、北米やヨーロッパ、日本などの涼しい季節のある北緯30度から50度くらいの国と比べれば、
一年中暑い東南アジアの国々では、仕事をする環境という点で劣勢を強いられています。

しかし、シンガポールでは、その通説は当てはまりません。
1人あたりの名目GDPは日本よりも高い55,182米ドル(世界8位)です。
(日本は、38,467米ドルで24位)

20141022

出典:http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html

完全に先進国です。

なぜ先進国になりえたのか?

その答えの1つは、教育水準の高さです。
教育水準が高いことが、国富の源泉です。
教育をして、頭を使う人が増えれば増えるほど、どうやって他の国と経済で戦っていけばよいかの方策が出てくるからです。

人種は、マレー系、中華系、インド系などが共存しています。
個人的に見たところでは、争っていないように見えます。

地下鉄などの公共機関の乗り物に乗っていても、ベールをしたイスラム系の女性がいれば、
中国語を話す中華系もいれば、浅黒い肌のインド系の住民もいます。

もちろん、東南アジアの国々にだいたいいる物乞いが街にいません。

なぜこのようなことができたのか?
もちろんシンガポールを独立させて礎を築いたリー・クアンユーというリーダーがいたからということはあります。

大きなビジョンと戦略に基づく実行力が優れている、なかなかそんな強いリーダーはいませんね。
そんな中、「ハブ化」というのは、シンガポールを考える時に必須のキーワードだと思います。

シンガポールは、資源も無い国家ですので、
国際港のハブとして、アジアの空港のハブとして、会議場・コンベンションのハブとして、
法人税を下げて、世界企業のアジア本社のハブとして。

人々が集まる仕組みを作っているんですね。

アジア地域のハブという点で、香港と東京と上海と争っているとも言えます。

そして、観光という点でも東南アジアのハブになりつつあります。

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( ↑ 人が点に見える。スーパーツリーには度肝を抜かれる )

たとえば、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。
2012年に開園した植物園には、スーパーツリーという巨大な人工物があります。

世界中探しても、シンガポールにしかありません(できません)。
ヨーロッパの国々なら、景観の観点からこのような施設を作るのは難しいでしょう。

それがシンガポールならできるのですね。

観光立国としても大変魅力的です。
たとえば、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのような人工物の建設を立案する人も有能ですが、
それを許可する行政も先見性があって素晴らしい。

こんな未来都市は他にはあまりみられません。
(ドバイも未来都市として素晴らしいです)

シンガポールについて書きたいこともまだあるのですが、
次回のブログでは、次の逗留地のバリでの発見について書いてみたいと思います。