【旅中】4つ星ホテル編:観光デジタルマーケティング10

スクリーンショット 2018-11-20 16.20.40

(↑ クラビのバンサイナイ リゾート)

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

前回、5つ星ホテルのデュシタニ クラビリゾートを取り上げました。
5つ星ホテルの宿泊体験が良いというのはある意味で当たり前です。

今回取り上げるのは、4つ星ホテルながら、
(5つ星ホテルを退けて)トリップアドバイザーでエリア1位を取ったホテルが
なぜ1位を獲り得たのか?
について書いてみたいと思います。

まず、トリップアドバイザーの評価システムについてですが、
実際に宿泊した人が感じる、実質的な価値に基づいているということです。

旅慣れている人からのレビューが多いため、
ホテル体験と価格とのバランスが良いホテル、
コストパフォーマンスが優れたホテルは評価が高くなる傾向があります。

そういう意味では、5つ星ホテルは、期待値がそもそも高いだけに、
滞在時にそれを上回る体験を提供するのは至難の業です。

それに対して、4つ星ホテルは、期待値が5つ星ホテルほど高くなく、
価格もこなれているため、トリップアドバイザーでの顧客満足度が高くなる傾向があります。

IMG_6257

(↑ 熱帯の植物のトンネルを超えて行ったところにコテージが現れる)

そんな前提がある中で、
バンサイナイ(ban sainai)は、施設・設備は5つ星ホテルではないですが、
それでも、期待を上回るホテルであったと思います。

下記はそのポイントです。
・クラビ独特の切り立った岸壁がきれいにみられるロケーション
・客室は全てコテージで独立している
・客室が広い(客室によるが120平米以上)
・池の上にバルコニーがあるなど特徴的なコテージもある
・よく手入れされた植栽・花
・サステナビリティを中心的価値に置いたホテル

IMG_6016

サステナビリティというところが、このホテルを魅力的なものにしています。
たとえば、
・連泊のときにタオル、シーツを過剰に交換しない
・シャンプー・ボディソープは、追加できるリフィル式
・朝食のビュッフェと、オーダーのバランス
・太陽光発電による夜間の照明
・ナチュラルな芳香(レモングラスをそのまま切ったもの)
・リユースのミネラルウォーターボトル
・使い捨てではないリユースできる室内履き

IMG_6198

( ↑ 朝食でオーダーした熱々のロティ )

朝食のビュッフェは、数多くの種類のパンやチーズ、ヨーグルトのようなものは好きなように取ります。
それで、あとのメインは注文方式です。
これは、熱々が食べられますし、注文したものは基本的に残さず食べますので、無駄にならないですね。

ビュッフェ形式は、大きなホテルですと、たしかに無駄になりにくいですが、
バンサイナイ程度の大きさの中規模のブテックホテルですと、
ビュッフェ形式では多く作りすぎたものは、取られずに余ってしまい、毎日廃棄がでてしまいます。
そういう意味でも、宿泊客にとっても作りたてが食べられて、廃棄も少なく、とても理にかなっています。

IMG_6073

また、庭の照明は、太陽光発電でした。

スクリーンショット 2018-11-20 16.45.57

部屋に入った時にレモングラスのやわらかな香りがしたのですが、
芳香剤は使わず、レモングラスを切ったものを利用していました。

スクリーンショット 2018-11-20 16.34.15

さらに、宿泊客用にミネラルウォーターが客室に用意されているのですが、
通常、500mlのペットボトルですね。

これは、5つ星ホテルでも、どこでもペットボトルです。
私が泊まった中では、はじめて、ガラス瓶のボトルでした。
これもガラス瓶は捨てずにリユースをするためです。

さらに言うと、客室に
「Save the world」という紙があり、過剰な消費を抑制する
ホテルとしてできることがさりげなく書かれています。

コトラーでいうと、マーケティング3.0的な価値観です。
大型ホテルではなく、宿泊客1人1人に手が届くブティックホテルだからできることかもしれませんが、
規模が小さくてもこういう戦い方をすることで、
宿泊客に支持され、人気のホテルになり、クラビで1位を獲得できるということを体現しています。

その上で、トリップアドバイザーに投稿するように促す紙が挟まっています。
トリップアドバイザーに投稿しやすいようにQRコード付きです。

ホテルでの体験が最も重要ですが、ホテルの方向性の表明と、WEBへの口コミの誘発もうまく調和させることで、評価を高めるということが可能だということを示しています。

観光デジタルマーケティング、次回は、レストラン編の予定です。

【旅中】5つ星ホテル編:観光デジタルマーケティング9

IMG_5863

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

本日は、観光デジタルマーケティングの9回目、旅中のホテル編です。
第6回目の時に旅前の段階で、どのようにしてトリップアドバイザーなどのWEBサービスで、
ホテルを選ぶことについて書きましたので、今回はその続きです。

一例として、タイのクラビの5つ星ホテルと、4つ星ホテルについて取り上げます。
デュシタニ クラビ ビーチリゾート(Dusit Thani Krabi Beach Resort)というホテル(5つ星)と、
バンサイナイ リゾート(Ban Sainai Resort)というホテル(4つ星)です。

ホテルは、嗜好品なので、泊まる人の属性によって、良し悪しに大きな違いが出てきます。
バックパッカーであれば、そもそもホテルに滞在するのは寝に帰る程度のため、
価格が安ければ、どのようなホテルでもかまわないというケースもあると思います。

それに対して、40代のファミリーで小さな子連れの場合は、
逆に、ホテルからあまり出ずに、ホテルでの滞在が長くなるため、
レストランやアメニティが充実していて、キッズルームがあるホテルが良いなど、
ホテルに求めるものが増えてくる傾向があります。

そういう意味で、デュシタニ クラビ ビーチリゾート(Dusit Thani Krabi Beach Resort)は、
非の打ち所がないホテルでした。

敷地が広いため、チェックインをした受付棟から宿泊棟へ200〜300メートルくらいの距離を、
ゴルフ場にあるようなカートに乗せて運んでくれます。

宿泊棟からプールへ行く場合も、距離にして200メートルくらいなのですが、
部屋の電話で呼ぶとカートが来てくれて、運んでくれます。

たった200メートルの距離なので、歩いても良いのですが、
東南アジアの強い日差しの下ですと、短い距離であっても運んでもらえるのはとても楽です。

私が宿泊したときには、50代以上の主に欧米系の宿泊客が半分以上でしたので、
これは、体力が落ちてきた人にとって、とても便利なサービスといえます。

また、プールには、バーがあって、
プールに浸かりながら、バーカウンターでビールを飲むなどといった
まさにリゾート気分が味わえるようなサービスもあります。

ホテルから直結したビーチもあり、
宿泊客の他の一般客はほぼいないため、ゆったりと過ごせるといったメリットもあります。

こういった5つ星ホテルの場合、
トリップアドバイザーなどでの評価も高いのはわかるのですが、
4つ星ホテルでもトリップアドバイザーで1位となったホテルは、
さまざまな理由がありました。

その要因とは、何でしょうか?
次回は、4つ星ホテルのバンサイナイ リゾート(Ban Sainai Resort)というホテルについて書いてみたいと思います。

【マイナビ】11/22(木)転職活動に役立つキャリア形成講座を担当します

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

0050_picture_01

マイナビクリエイターにて11/22(木)に開催される、
「転職活動に必ず役立つ!Web・ゲーム業界向けキャリア形成講座」に登壇します。

この講座は、2017年から年間数回程度実施しています。
前回は8月にありました。

内容は、毎回少しずつアップデートしつつ、基本的には同じです。
1回完結のワークショップ形式のセミナーです。

にもかかわらず、昨年受講して、もう一度参加される人などもいらっしゃいます。
何度も参加したいと思っていただけるセミナーということで、
講師冥利に尽きる部分はあるのですが、
反面、内容が同じセミナーのため、いくら内容をアップデートしているといっても、
当然のことながら、同じ内容を話す部分があります。

それでも、なにか1つでも新しいことを掴んでいこうとする参加者の方なのですね。
20代〜30代前半くらいの人がメインなのですが、向上心があって、素晴らしいと思います。

私の話のコアな部分は変わりませんが(変わってはいけませんが)、
ワークショップの方は、毎回参加者が変わるので、ディスカッションの内容や
最後の各参加者の発表も変化に富んでいます。

そういう意味では、2度、3度と受講しても、毎回違う内容と言えそうです。

そんなキャリア形成講座が11月22日(木)19:30〜21:30に新宿西口のLタワー27階のマイナビクリエイターにてあります。
Web・ゲームIT業界という縛りはありますが、この業界で働きたいということでしたらウエルカムです。

無料の講座ということもありますので、お気軽に。
また、20代くらいでキャリア形成に悩んでいる人を知っていたら、どうぞお勧め下さい。

講座情報や参加申し込みは、こちらのマイナビクリエイターのサイトから詳細を見られますので、ご確認ください。

【旅中】航空機編:観光デジタルマーケティング8

こんにちは、カティサークの押切孝雄です。

航空機も、ファーストクラスやビジネスクラスですと、旅の印象も大きく変わると思います。
ファーストクラスで座席がフルフラットになれば、
ベッドのように心地よく眠りにつくこともできます。

個人的に、海外渡航は、ほぼエコノミークラスですので、
座席もフルフラットからは程遠く、なかなか普通です。

ただ、航空機が最新ですと、エコノミークラスであっても空間が広めです。

横幅や前後の座席間はほぼ変わらないのかもしれませんが、
天井が高く、それだけで広く感じるから不思議です。

たとえば、過去、ドバイへのフライトで、エアバス380に搭乗したときには、
大型の機体ということもあり、天井が高く開放感があり、
エコノミークラスであっても席がゆったりしていて、
USB充電の電源などの装備が整っていて快適でした。

クラスが同じでも、航空会社や機体によって大きく違いますね。
今回は、タイ航空での渡航だったのですが、
エコノミークラスであっても、当然ながら各座席にスクリーンがあり、映画などのサービスがあります。

逆に、印象深いのは、デルタ航空です。
昨年2017年に、デルタ航空の機体に搭乗したところ、
各座席にスクリーンがありませんでした。

映画が見られないのではないかと思い落胆しました。
2017年時点で各座席にスクリーンが無い機体は珍しいからですね。

そう思ったのは、私だけではなかったようで、
通路を挟んで隣りに座っていた、外国人の男性が、
スクリーンが無いのに気づくやいやな「つまらないフライト(boring flight)」と言って、
すぐにふて寝していました。

映画などのスクリーンによる機内サービスが無いと思ったのですね。

IMG_2978

実は、デルタ航空では、座席にスクリーンは無いものの、
Wi-Fiが通じていて、自分のスマホを使って、映画を自由に見られるという仕様でした。
まずは、専用のアプリをダウンロードします。

IMG_2976

そこから映画ソフトを自由に選んで見られます。

映画などのソフトはデルタ航空が準備していて
自分のスマホやタブレットを使って、自由に見てねということです。

IMG_2977

各座席にスクリーンが無いことは、航空会社にとっては、余分な設備を削減できます。
スマホを持っていない人はほぼいないという時代背景ですので、
機内Wi-Fiでソフトのみを提供する、これは理にかなっているとも言えそうです。

次回は、観光デジタルマーケティングのホテル編に入ります。